2009年4月25日 (土)

ふたたび、ひこうき雲

ユーミン(荒井由実)の連載は終わったのですが、もう一度カムバックです。

本日の朝日新聞朝刊、土曜版(be)になんと「ひこうき雲」が掲載されたのだ。「うたの旅人」という連載で、なかなか面白い企画である。作品の多くがエピソードを入れてノスタルジックな採り上げ方をしているのだが、いつもこれを読んでいると「歌は世につれ、世は歌につれ」という諺がリアリティをもって迫ってくる。

さて、話はだいぶ前に田町(芝浦)にあった、アルファレコードの窓無しスタジオから始まる。私は以前芝浦の支店に勤務していたことがあったので、とても懐かしく思えた。今から40年弱前、作曲家の村井邦彦が、当時立教女学院に通っていた荒井由実に「専属作家にならないか?」と口説いたそうだ。この一言をもってしても、彼女の才能の偉大さが分かるだろう。

村井は、彼女のファーストアルバム「ひこうき雲」は「20世紀の日本の名盤ベスト50には入る」と意気込んでいたそうだが、当初はほとんど話題にならなかった。私もブログで指摘したように、彼女の歌はある意味前衛的であり、一部の人にしか理解されない面がある、ということなのだ。今日の新聞で小倉エージは「類がなく、新しいジャンルを自分で作るような革新性があった・・・・・略・・・・・・彼女は画家だったので、曲も絵画的だった」と述べている。絵画的という表現も私がブログで書いている。

だが、結婚して松任谷姓を名乗るころになると、「繊細な言葉や表現に浸かっていたかったのに、ポップに行ってしまった」とそれまでの熱狂的なファンが違和感を感じるようになる。あるファンは「曲がユーミンらしくない」と苦言を呈したそうだが、かけがえのない「私小説的世界」から離れてゆくことが我慢できないファンの気持も、私には分かる。

私もユーミンの歌は好きで、ずっと聴いてきたが、ファンといわれれば、松任谷由実ではなく荒井由実のファンである。決して、貸したレコードが帰ってこなかったからではない・・・・・そう実感させてくれた、今日の新聞特集であった。

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2009年4月21日 (火)

青春アカペラ甲子園

女ポール・ポッズ

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昨日、友人が教えてくれた「ズーザン・ボイル」という女性アマチュア歌手?。帰宅してユーチューブに見入ってしまった。Britain's Got Talent(ブリテンズ・ゴット・タレント)というイギリスの公開オーデション番組で賞賛された「事件」である。日本のテレビでも放映されたようで、家人も知っていた。

今年の4月11日というから、つい最近のこと。お世辞にも美しいとはいえない容姿の(差別しているわけではない)47歳の中年女性。ステージに登場した時点では、会場の失笑をかっていたのだが、ひとたび歌いだすと、その美しく張りのある声に聴衆は騒然。審査員も万票の最高点を与えた。歌はミュージカル「レ・ミゼラブル」の「夢破れて」。まさに名歌名唱。感動を与えること間違いない。容姿と歌のギャップの大きさといってしまえばそれまでだが、いまや中年女性(彼女はキスもしたことがないという)のドリームストーリーとして、瞬く間に世界中で有名になっている。

http://www.youtube.com/watch?v=hZTmbmvYSm0

この番組を見て、思い出したのが、以前にブログで紹介したポール・ポッズ。同じ番組、同じ設定・・・・・・ちょっと出来すぎているような気もするが、まさに女ポール・ポッズなのであります。男ポッズも女ボイルも、見る者に感動と勇気を与えてくれます。皆さん、一見いや必見ですぞ。

http://muko-dono.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_eb19.html

さて、本題に入ろう。最近は会社で嫌なこと、疲れることがまとまって起こっていて私は元気がない(Oさんのせいではありませんよ)。久しぶりに、早く帰宅して食事をしながらテレビを見ていたら、面白い番組をやっていた。「青春アカペラ甲子園」。いろいろなアマチュアのユニットが登場して、アカペラで歌い、出来を競うというユニークな番組である。前身の「ハモネプ」から数えると7回目になる歴史ある?番組とのこと。

アカペラというとゴスペラーズを思い出すが、単に声部が分かれた(例えば混声四部)ユニットではなく、ボイスパーカッション(ボイパ)が入っているのが面白い。ボイパは様々な楽器(主に打楽器)の音色をそっくり口で表現する技術とされていて、人間業とは思えないような名人もいる。

http://wwwz.fujitv.co.jp/FOD/hamonep_index.html

ユニットは小学生から大学生、社会人?まで多種多様で、聴いていて実に楽しい。さぞや練習が大変だったろうと思うが、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれる。なかには愛知県岡崎高校のコーラス部発祥のユニットも。このコーラス部は音楽コンクールで優勝の常連で、世界合唱オリンピックで一位に輝いたというツワモノ。そこのメンバーによるユニットだから上手くて当然。

我々丸の内合唱団からもユニットを誕生させてはどうだろう。フツーの合唱団ではない、マルガツにピッタリの企画だと思うが。

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2009年4月 8日 (水)

瞳を閉じて、もう一度夢を見よう

帰宅して何気なくテレビをつけたら、NHK番組SONGSで松任谷由実=ユーミンの特集番組をやっていた。この番組は録画予約しているのだが(録画するだけで見ないことが多いが)、今日は15分早く始まったので、途中からしか見ることが出来なかった。果たして、すばらしい番組構成だった。長崎県の離島 奈留島にある高校のために作られた名曲「瞳を閉じて」が、今でも歌われている場面。18歳になり就職?で島を離れる若者がフェリーで旅立ってゆくシーン。おもわずもらい泣きしてしまった。ユーミンの歌と現実の場面が本当に渾然一体となって感動を呼ぶ。当時、ユーミンが作曲するきっかけになった一通の手紙を書いた女学生(今は主婦)との30年目にして初めての出会い・・・・などなど、NHKの番組つくりは憎いほど上手い。

そのあと、長野県の立科中学の卒業式で「卒業写真」を歌う場面も感動的。ユーミンが参観していたのだが、感動のあまり彼女ももらい泣きしてしまう・・・・・ユーミンの挨拶はちょっと余計だったけど。私のブログでは、これまで、4回に分けて30数年目に私が書いたユーミンのエッセイを紹介してきたが、今日のテレビを見て、昔の「私の青春」を思い出した。単に懐かしいだけではなく、この感動は今の自分にも新たな力を、パワーを与えてくれるような気がする。

さて、今日はブログを書くつもりはなかったのだが、テレビを見た勢いで、番外編とゆこう。私は現在、ある会社の経営層にいるのだが、年度初めになると会社全体の会議があってスピーチをさせられる。その中身をここでご紹介しても意味はないが、今回スピーチの結びで話したことをご紹介したい。ずばり、ユーミンの話だからである。

最後に私事も交えまして、最近感じたことをお話します。私が所属している合唱団
がこの前ユーミンこと松任谷由実と共演する機会がありました。もっとも共演した
のは女声だけで、男声はおいてけぼりで3時間たちっぱなしで指をくわえていましたが・・・・・。
その際、ユーミンの話を聞く機会がありました。彼女は足元の経済危機や政治不信の世相を反映して、前向きな夢を描きにくくなった今、自分の意識を変えることが大切だと強調していました。今は、これまでの延長線上で夢にふけっていたのではダメだ。仕事が減ってきていても、それをネガティブに受け止めるのではなく、「いろいろなことができる」と前向きに考えたほうがよい。

彼女が新曲を作るときも、これまでに膨大な曲を蓄積してきたので、今までやっていないことをやるのは大変だという。でも、一度手を染めたと思っていたことでも、自分の価値観さえ変えれば、同じコード(和音)進行でも新鮮なものができる。自分が変わってゆくことが何より大切だと実感している、というのです。4月8日にリリースされる35作目のアルバム「そしてもう一度夢を見るだろう」では、時代が変わり重苦しい世界にあっても、夢は続くと歌っています。全体が茫洋として明るい時よりも、暗闇のほうが光のありかがはっきりする。それが希望であ
り夢であると言っています。

「そして、もう一度夢を見る」・・・・どうか皆さん、自らの価値観を変えてゆく、変革してゆく思いで、暗闇の中の鋭く光る希望に向かって、一緒にがんばってゆきましょう。

どうですか?なかなか良いスピーチの結びでしょ。自画自賛ですが、ユーミンはいいこと言いますよね。

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2009年4月 7日 (火)

チャンポンか皿うどんか

チャンポンか、皿うどんか?私は皿うどん派です。だいいち、チャンポンの太麺が気に食わない。塩分濃厚のスープも体に悪そう。その点、皿うどんは、パリパリ揚げ麺に、とろーりあんかけの絶妙なコンビネーション。お酢をかけると一段とまろやかな味になるし、和からしの刺激も心地よい。想像しただけで、思わずよだれが出てくるパブロフの犬状態。

さて、本題はユーミンエッセイ第4弾「彼女の歌はチャンポン」です。

これまで荒井由実の歌について述べてきた事を振り返ると、彼女の歌は型にはまったところが全くなく、思い切り個性を表現していて、実に伸び伸びとしています。彼女の言うアメリカ的な要素がベースになっていますが、ほかにも色々な面が同居している。ロックと出会ったのが中学の頃で、プロコル・ハルムの衝撃は相当のものだったと述懐していますが、ほかにも前回指摘したようにクラシックの影響も無視できません。

三枚目のアルバム「コバルトアワー」では、普通ならば進む路が「収斂」してゆくのに、彼女の場合は逆に「発散」してゆくようです。「ハッピイエンド」の細野晴臣は「今はもう、アメリカのウエストコーストとか、日本のちっちゃな地域の音楽って言うのではなく、世界中の音楽をごちゃ混ぜにしたチャンポンな感じである」と言う。細野氏はニューミュージックの旗手でありますが、荒井由実と共通した音楽観を持っていると思われます。さらに彼は「メロディと詞のオーバーイメージ。いろいろなもののごった煮的感覚」とも述べています。

これは非常に重要な発言で、私が今まで述べてきたことの核心を突いているように思えます。まさに、ここに荒井由実の音楽を解き明かす鍵があるようです。彼女の詩心はイメージの世界に代置されます。言葉はメロディーと同じなのです。この詞=イメージ=メロディの親密な結びつき・・・・・・だからこそ、彼女の曲はユニークであり、ある意味で前衛的なのでしょう。しかしそれは私の心に強く訴えかける反面、ハイブローなものとして一部の人にしか受け入れられない危険も持っています。彼女もこれを気にしているようで「できるならばよりポピュラーにしたいというのが、はっきりって本音である」と言います。

確かに芸術家は孤独なものでしょう。アイドル歌手のように大衆迎合的につくられた「芸術家」もいますが、荒井由実にしてみれば、本来の個性でイニシアティブをとっていても、聴く人に受け入れられないならば、自己満足に過ぎません。彼女は続けて言います「自分を取り巻くミュージシャンやスタッフの範囲を広げてゆくと、評論家や放送局のディレクター、そして最後にレコードを聴いてくれる人たちが登場してくる。やはり、数々の意見を無視できるなんて強がりは、さらさら言えないのだ」。

処女作LP「ひこうき雲」の構成はちょと変わっています。冒頭にタイトル曲がオケをバックに入っていますが、B面最後の曲「そのまま」が終わってから、また「ひこうき雲」の一部分が、今度は彼女の弾き語りで聴こえてきます。しかも、彼女に珍しく思い入れたっぷりの感情を込めた歌い口で。

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない

ほかの人には わからない
あまりにも若すぎたと ただ思うだけ
けれど しあわせ
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲

この歌は実際に夭折したモデルがいるらしいのだが、私はこの歌こそ彼女自身の叫びだと感じる。高いあの窓で・・・・・理想を追いかけて・・・・・・それで終わったとしても・・・・・ほかの人には理解されなくても・・・・それで幸せだと。彼女にとって空とは歌のことなのでしょう。たとえその命は、ひこうき雲のようにすぐ消えてしまうものであっても、理想を力いっぱい伸び伸びと描きたい・・・・・このように考えてはじめて詞が生きてくるように思えます。

ひこうき雲・・・・・青春の軌跡が儚いものであっても、それは必ず我々の心に残るものです。それは「卒業写真」として。もともと、「卒業写真」は荒井由実がハイファイセットのために書き下ろした曲です。このレコードはヴォーカルの山本潤子が素晴らしく、それだけでも参ってしまいますが、なにしろ編曲が素敵です。フレンチホルン(あるいはトロンボーンか?)が曲全体を優しく包み込むようなイントロを一瞬聴くだけで、ゾクゾクきてしまう。曲のメロディラインも優しく美しい。前半は曲調を抑えてしみじみ語りかけ、サビにはいってからも微笑みかけるような優しさを忘れない。最後に再びホルンが帰ってきて、オルガンの響きのうちに瞑想的に曲を閉じます・・・本当に素晴らしい曲です。おそらくは彼女にとって、「卒業写真」は「ひこうき雲」の延長線上に、「ひこうき雲」に対する回答として存在するのだと思います。

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2009年4月 5日 (日)

スローなバラードにしてくれ

ブギではありません。バラードです。ユーミンエッセイその3です。

荒井由実の曲にはアップテンポで好きな曲も多いが、私の好みはスローバラード。「私のフランソワーズ」「海を見ていた午後」。地味だが何度も聴くうちに好きになった「旅立つ秋」、「雨の街」。アルバム「コバルトアワー」の中のぴか一「航海日誌」などなど味わい深い名曲が多いのです。

「海を見ていた午後」では、つい先日彼女と結婚した松任谷正隆の幻想的なアコースティックピアノをバックに、珍しく思い入れたっぷりに歌っています。彼女は多摩美で日本画を専攻していますが、この曲は日本画というよりも、霧の中に見え隠れする恋人の影とでも形容したいような印象派的な美しさです。それでいて、同時に非常に研ぎ澄まされた彼女の心理描写も感じるわけで、とても不思議な感覚の歌だと思います。詞も実に繊細で、彼女の極め付きと言えます。

あの時目の前で 思いきり泣けたら
  今頃二人 ここで海を見ていたはず

  窓にほほを寄せて カモメを追いかける
  そんなあなたが 今も見える テーブルごしに

  紙ナプキンには インクがにじむから
  忘れないでって やっと書いた遠いあの日

最後の「紙ナプキンには、インクがにじむから」は、普通ならば「譜例②」のように歌いますが、彼女は「譜例③」のように歌う。西洋音楽の前打音、あるいは謡曲の「振り引き」のほうが適切かもしれない。とにかく、震わせて歌うのは、紙ナプキンにインクが滲む様を表していて心憎い。彼女の心の襞までも見えるような演出です。「航海日誌」も、彼女特有のノンビブラート歌唱が、かえって寂しさを醸しだしています。

スローテンポの曲を聴いていると、荒井由実の育ちのよさを感じないではいられません。彼女は中学生のはじめの頃まではクラシックピアノをかなり本格的にやっていて、中高はミッションスクールに通っていた(立教女学院)・・・・・などなど。こうした音楽環境のなかで、彼女の歌には明らかにクラシックの、そして特に教会音楽の影響を感じます。既に書きましたが、ファーストアルバム「ひこうき雲」のジャケットは、バロック音楽の殿堂、ドイツのアルヒーフレーベルを模したもの。「旅立つ秋」や「花紀行」などは、バロック以前、ルネサンス風の教会音楽が持つ、ある種の「静謐さ」を醸しだしています。

続く・・・・

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2009年4月 1日 (水)

魔法の鏡とセンスの良さ

ユーミンエッセイその2です。

「魔法の鏡」はマイナーですが、彼女にしては珍しいですね。全編のメロディラインが素敵で、サビの「あれが最初で最後の本当の恋だから」のリズムが面白く、ここでも得意のシンコペーションや冒頭のピアノのブレイクがピッタリです。彼女の歌は大人っぽい感覚と、少女のような無垢な純真さが混在しているところが魅力ですが、この歌では女性的な詞をマンドリンの伴奏で抒情的にあしらいながらも、全体のイメージは彼女の突き放した歌唱によりドライに仕上がっており、そのあたりの計算も憎いばかりです。

荒井由実にみるセンスのよさ

「たぶんあなたはむかえに来ない」という長い題名の歌では、茶目っ気たっぷりな彼女の顔がうかがえます。激しい雨に「降られた」ことと、彼に「フラれた」ことを掛けて、しかもその悲しさをほのめかす様に、エンディングは下降音階をとって、全体の曲調と面白い対照をつくりあげています。同じような言葉遊びは「航海日誌(後悔日誌)」にも見られます。

「チャイニーズ・スープ」もとりわけ変わった曲で、詞も洒落ていて思わず微笑んでしまいます。バックにラグタイム風のメロディーが流れ、彼女が男達を「料理する」という趣向です。後奏のモヤモヤとした音の雰囲気は、料理の材料(男達)がグツグツ茹でられて、ついには形さえもなくなってしまう・・・・・という表現なのでしょうか。この曲が入っている三枚目のアルバム「コバルト・アワー」は、冒頭プロペラ機の爆音で始まり度肝を抜かれますが、B面の最後の曲も爆音が録音されていて、ひとつのトリップにLPが収められているようです。「ルージュの伝言」では、主人公が不安な気持で列車に乗っている設定ですが、バックが汽車の効果音を流し、コーラスも汽笛の音をまねるなど凝ったつくりです。

こうしたセンスの良さといったら、数え上げたらきりがない。例えば、ちょっとした言葉使いの面白さ。「ベルベット・イースター」「シンデレラ・リバティー」「アイアン・バタフライ」などなどウィットに富んだ表現を、ポッと歌に放り込みます。あるいは、「夜明けの雨はミルク色」(雨の街を)「昔に借りた本の中の、一番気に入った言葉を終わりのところに書いておいた。あなたも好きになるように」(返事はいらない)「紙ナプキンには、インクがにじむから、忘れないでってやっと書いた遠いあの日」(海を見ていた午後)・・・・・・こうした、何気ない生活の中からシーンを選んでおきながら、とても豊かな感性を詞に込める彼女の才能は流石だなと思います。

続く・・・・

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2009年3月31日 (火)

ユーミンエッセイ1

30数年前というから、大学三年の時の寮誌が見つかった。というか、後輩が確り保管しておいていて、それを譲り受けたのである。

私が寄稿したエッセイ「とてもまだ荒井由実のことは書けないけれども」について、何回かに分けてご紹介しよう。私の大学時代は、ユーミンといっても、荒井由実の時のことである。ですから、現在のユーミンの評価とは大きく違う部分もある。

当時の私の文章はとても上手いとはいえないが(笑)、私の青春がそこにあったことに懐かしさを感じる一方、考え方はあまり変わっていない事に驚いた。進歩がないということだろうか。それでは・・・・・・・・

彼女(ユーミン)の歌は、一口に言って「モダン」です。これには二つの意味があって、ひとつは所謂「現代的」「進歩的」な面なのですが、同時に「とっつきにくさ」を宿命的に持たざるをえません。前衛的というほどのものではないがハイブローな存在であることに間違いない。彼女の歌は、万人から好かれ口ずさまれるというタイプではないでしょう。

彼女はシンガーソングライターです。ほかに知る限りでも、五輪真弓、小坂恭子、太田浩美など多数いるが、その中でも彼女の個性はずば抜けていると思います。これは主にコンポーザーの面であり、小椋佳もそうですが、本領は歌手よりも作詞作曲家にあるのでしょう。なにしろ、私が彼女の歌をはじめて聴いた時、びっくりしてしまいました。そのサウンドの新鮮なこと。詞もそうですが、今まで聴いたことのないような新しい、それでいて素敵なメロディーなんです。

七間君(同僚)は「はじめはつまらない歌くらいにしか思っていなかったけれど、だんだんと聴かないではいられなくなってきた」と言います。私は音楽というものはすべからくそういうものだと思います。もちろん、最初の印象が素晴らしく強い曲は、一度聴いただけで忘れられない。普通の曲であっても、何度か聴いているうちに、その曲のイメージが聴く人の心にコピーされてしまう。つまり、体の中に免疫のように「音楽」を持つようになるわけです。そうなると、その曲を聴くたびに、外で鳴っている音楽と自分の体の中の音楽が共鳴しだす。外のものと内なるものが渾然となって音楽を作り上げてゆく・・・・・これが音楽の持つ「生命力」なのではないでしょうか。もっとも、こうした経験が出来るのは、ほんの一部の音楽であり、心の中にコピーされない音楽もあるわけです。ある楽曲が好きになるか、嫌いになるかというような基準は、実はこんなところにあるのではないでしょうか。

さて、なにを言いたいかというと、荒井由実の歌が素晴らしい・・・・・ということです。聴き出したら、とても何かの片手間に聴けるような曲ではありません。それに、私の場合彼女の歌がびっくりするほど速く「コピー」されるのです。元来何事に対しても保守的傾向の強い私なのですが、不思議です。もともと「好み」は簡単には説明できないものでしょう。例えば私に恋人がいて、友人から彼女のどこが好きなんだと質問されたとしてみましょう。たいていの人は、心が優しいとか、目がきれいだとか、なんだかんだもっともらしい理由をつけて言い訳をするでしょう。無論そうしたことは当たっているのですが、好きになったからこそ、後付をしたわけで、本当の答えにはならない。「好み」はすぐれて感覚的なものなのです。

そうしたことを承知で、これから彼女の歌を分析?してゆくわけです。荒井由実の歌の特徴は、リズムの新鮮さ・・・・・特にシンコペーションの使い方。それと、和音進行の面白さにあると思います。つまり、およそ歌いやすい曲とはいえないのですが、そんなところに魅力が潜んでいる。冒頭で述べた「モダニズム」が最大の魅力なのです。このエッセイでは、色々なことを言いたいのですが、彼女の曲なかで私の好きなものをいくつか選んで、そのコメントというかたちで述べたいと思います。

続く・・・・・

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2009年3月27日 (金)

ユーミンのマスコミ報道

あまり露出しなかったみたい。

ユーミンコラボの熱も覚めやらぬ翌日朝の芸能ニュース。平日だから全てを見るわけにはいかなかったが、テレビでは思ったほど採り上げられてなかったみたい。私が見たのは4チャンネルのズームイン。ニッポン放送と関係の深いフジテレビではやってなかったみたい。藤原紀香離婚ニュースなどにかき消されたのかなあ。私の見るところでは、トークショーなどが地味だったこと。あれじゃあ、絵にならないよね。テレビでも「お笑い」タッチでトークショーを扱っていた。ヤラセとまでは言わないけれど、予めインタビューする人を決めておくのが、テレビの常道だけどどうなっていたのかな。

やっぱり、私自身の感激度合いから行くと、本番よりリハーサルだった。

ユーミンが登場するや否や、女性団員から大きな拍手が起こり、ユーミンめがけて殺到した。どうなることかと思ったが、ユーミンからタッチが出て、団員とのタッチの波のなか、ユーミンと合唱団の間に熱い一体感が生まれたような気がした。
ユーミンのオーラはものすごい。そのオーラが合唱団に瞬く間に伝わり、団員は笑顔で、楽しくそして美しく歌っていた。
ユーミンもはじめは合唱団の実力を探るようなところもあったが、すぐに「これはいける」「なによりも勢いがある」と思ったに違いありません、合唱団のコーラスに身を任せて気持ちよく歌っていた。
二曲目の「まもってあげる」にはいると、ユーミンはボディアクションも交えた本番と見まごうばかりの熱唱。普通プロのシンガーはリハーサルではここまで歌いこまないはずです。よっぽどユーミンが気持ちよかったのでしょうね。合唱もそれにこたえて負けじとばかりの熱い歌声・・・・・・そばで聴いていて、感動のあまり震え涙をこらえました。なんて素晴らしいひと時。やはり女装して加わりたかったです(笑)。
30数年前に書いた、ユーミンのエッセイがやっと見つかりました。

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2009年3月24日 (火)

ヅガレダー ユーミンコラボ

ユーミンコラボが終わった。ヅガレダよう。

なんってたって、3時間立ちっぱなし。優に新幹線で大阪に行ける。今回のイベントは女性が主役。丸ビルマルキューブに合唱団向けの席が用意され、女性はそこに座っていられるのだが、男性団員は一般客と同じように2階、3階のガラス塀に張り付いたまま。5時半から8時半までの3時間立ちっぱなしの状態であった。坐骨神経痛を持つ身にとってはつらい。私のすぐ近くの人は貧血をおこして倒れてしまったくらいである。

泣き言を言っても始まらない。丸の内合唱団はもともと女声だけで第九を歌う会として発足、我々男声陣はあとから入ったので肩身が狭い。それに、どうしても女声は華やかだから、女性主体のイベントになることは理解できる。なにか、男声が目立つイベントはないものか?ケミストリーのバックコーラスとか・・・・・・去年の一万人の第九のように・・・・・そういう企画も考えたいものである。

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さて、ユーミンコラボ・・・・合唱はよかった。リハーサルでは発声練習が不足していたためか高音が出し切れないきらいがあったが、本番では綺麗にうたっていた。「春よ、来い」の出だしは緊張のためか声が前に出てこない。しかし、歌いこむうちにどんどん良くなってきた。「卒業写真」「守ってあげたい」はユーミンとの協演。合唱団はノリ良く歌っていたが、ユーミンのマイクを通した歌とのバランスがよくなくて、合唱が引き気味で残念だった。第九や熱狂の日でマルキューブを舞台に歌うときは、歌声が立ち上ってくるようになるのだが、PAが入っているためか合唱の声が届かないもどかしさが残った。おそらく、一階の招待客席には確り聴こえていたのではないかと想像する。歌自体も土曜日のリハーサルのほうが力強くて良かったように思う。救いは女声団員の輝くほどの笑顔。これを見ているだけで幸せであった。

「合唱は」と書いたのは、ユーミンの調子がイマイチだったこと。先のブログで書いたように、私自身はユーミンの大ファンだが、彼女はもともと歌唱が上手いわけではない。今回のライブを聴いて、やはりそう思った。そして、これも当然のことなのだが、昔の歌声とは違っている・・・・・これについては、次回ブログに書こうと思う。

今回のイベントはユーミンと丸の内OLとの交流がテーマ。OLとのトークショーあり、最新アルバムの紹介(宣伝)ありだが、丸の内OL企画にしては、ちょと地味だったかなあ。トークショーの登場者もどちらかというとおとなしい女性ばかり。丸の内のブランドは、いかにも華やかにみえるが、実際は堅実なのかもしれない。なんたって、三菱村だからなあ。

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2009年3月20日 (金)

ユーミンの苦い思い出

丸の内合唱団がユーミンと「夢の協演」をすることは昨日ブログに書いた。正確には女声合唱団なので、男声はおいてきぼり。

歳がばれるが、ユーミン、つまり松任谷由実は大学時代の思い出のシンガーである。いや、荒井由実と言ったほうがよいだろう。なんといっても同じ年だから。私の青春時代はユーミンとともにあったといって過言ではない。アルバムだけを思い出しても初アルバムの「ひこうき雲」に始まり「MISSLIM」「コバルトアワー」「14番目の月」など初期のものは皆持ってた。なにせ、学生寮の寮誌(ルシェルシュ)でユーミンについての評論(エッセイ)を書いたんだから、筋金入りのファンだったわけだ。

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「ひこうき雲」のジャケットにはシビレル。まるでクラシックのジャケット。それもそのはず、ユーミンが好きだったバロック・教会音楽の殿堂「アルヒーフ・レーベル」を模したものらしい。

歌は大体歌えるが、なかでも「返事はいらない」「やさしさに包まれたなら」「瞳をとじて」「海を見ていた午後」「航海日誌」などなど、好きな歌は数え上げたらきりがない。もちろん、今回コラボレーションする「卒業写真」も大好き。イントロのホルンのソロを聞くだけで、肌がぞくぞくっとするほどである。まさに青春の思い出なのだ。

大学を卒業して銀行に就職したとき、同期の女性にこれら愛聴していたレコードを貸した。ところが、彼女はしばらくして退職してしまった。結局レコードは返らずじまい。このときから、私の女性不信が始まったのかもしれない(笑)。今となっては、ユーミンの苦い思い出である。

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2008年11月30日 (日)

ラフマニノフの新曲

ラフマニノフの新曲、いや珍曲を聴いた。

毎週、J-POPSヒットチャートを録画しているのだが、なかなか時間がなくて視聴できない。昨日、久しぶりに飛ばし見したのだが、なかなか面白かった。まずは、ゴスペラーズノ「Sky Hight」。ゴスペラーズは好きなグループだし、良い歌を歌っているのだが、なにせあのハイトーンには手も足もでない。それでも、リーダー格の黒沢薫が独立して歌っている名曲「遠い約束」はキーを下げて愛唱している。

さて、肝心の「Sky Hight」なのだが、とても良い歌・・・・いや、まてよどこかで聴いたなじみのあるメロディライン・・・・・それもそのはず、ラフマニノフのピアノコンチェルト第二番三楽章の主題を、ほぼそっくりそのまま使い、日本語の歌詞をつけた曲なのだ。

http://jp.youtube.com/watch?v=MxQCs9L1Xqk

もともとこの曲はロシアロマンチシズムの極致みたいな曲で、映画音楽と聴きまごうばかりの有名曲。実際、古くはイギリス映画「逢びき」で、またモンローの「七年目の浮気」にも使われていたことは広く知られている。ラフマニノフの交響曲第二番もロマンチックな旋律にあふれ、ポピュラーにも編曲されている。かのハリウッド出身で(笑)、いまや押しもおされぬ大指揮者のアンドレ・プレヴィンがこのシンフォニーを十八番としていたことも、無縁ではない。

ゴスペラーズのこの曲は、現在放映中のアニメ版「のだめカンタービレ」のオープニングテーマなのだそうだ。アニメは残念ながら見たことはないのだが、なるほどと思う。テレビドラマの「のだめ」でも主人公の千秋君が、番組中によくこの曲を弾いていたからだ。因みに、上記PV(プロモーションビデオ)では、オーボエ吹きの高校生の主人公がフランス留学が決まり、恋人と別れなければならなくなる・・・・・という切ないラヴストーリーの設定になっていて、「のだめ」を意識しているようだ。

もうひとつ驚いたのは、南沙織の「十七才」。銀杏BOYZとかいう4人組のロックバンドが歌っている。まあ、これも「Sky Hight」同様、先日ブログに書いたカヴァーの一種。南沙織の「十七才」は我々の年代ならばダレでも口ずさめる青春の歌(表現古いが)である。南沙織の爽やかで、ちょっとエキゾチックで、そして意外にもとても深い声に当時魅了されたものだ。

http://jp.youtube.com/watch?v=Lxb_VmBHM10

ところが、この銀杏BOYZの歌は一言で言うと暴力的でありアナーキーな歌い方である。なんで、そんなに怒って歌わなくても・・・・と感じる。WIKIで調べると、「何にも比喩しない裸の歌詞、性的衝動を書きなぐった歌が特徴」とある。また、ライブではメンバーが全裸になり、書類送検されたり、かなり破天荒なグループだ。しかしである。南沙織ファンで「こんな歌けしからん」と怒っていた私が、聴いてゆくうちに、心が揺さぶられるような感じを覚えるのである。

この十七才、映画「俺たちに明日はないっス」の主題歌だそうだ。PVの映像はまさにこの映画であり、タイアップしている。先の「Sky Hight」も青春ものだが、このPVを見る限り、「俺たちには・・・」は、生の青臭い青春像がユーモラスに描かれているようだ。「Sky Hight」の切ないラブストーリーとは正反対だが、どっちも真実?

別の番組で、SALYUのインタビューがあってたまげた。彼女の声は天からの授かりものだと思う。とても深く聴くものを包み込むような豊かな、そうでいて張りのある声。非常に特徴的で一度聴いたら忘れられなくなる。名プロデューサーの小林武史がほれ込んだのも良く分かる。特にミスチルの桜井などによるユニットBankBand との「to U」は非常に素晴らしいし、その後の「iris~しあわせの箱」も彼女の持ち味を十二分に発揮した曲だった。

http://jp.youtube.com/watch?v=0BnwrqK1rP8

惜しむらくは、容姿がもう少し良かったら・・・・・といつも思っていたのだが(だからファンが少ないというメリットもあるのだが)・・・・・・・なんとダイエットで別人のような可愛い?容姿に変身したのである。1年くらいの間に、これは驚き。女性は侮れない。

http://www.salyu.jp/

こりゃ別人だよね(笑)。神様が与えてくれた声質が変わらないことを祈る。

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2008年10月20日 (月)

人のフンドシ

人の褌(ふんどし)で相撲をとる・・・・・なんか、ムズムズしてきますが(笑)、要するにカバーのことです。

私は年甲斐もなくJポップスが好きで、ヒットチャートを出来るだけ見るようにしています。年齢や流行に関係なく、良い歌は良い歌なのです。先日気がついたのは、今年の秋は結構カバー曲が多いということ。

ひとつは、Kraというヴィジュアル系バンドが歌う「雨音はショパンの調べ」。懐かしい往年の名曲です。1984年発売というから、私の年代は皆知っていますが、歌手・モデルの小林麻美がアンニュイに歌って大ヒットしました。Kraの歌は、かなり怪しげな雰囲気を漂わせていていて、PVを見てもちょっと鬼気迫るような不気味さです。

http://www.pscompany.co.jp/move2/kra/081008_amaoto.html

もともと、この歌はガゼボというイタリア人歌手が作曲した「I Like Chopin」が元歌で、これにユーミンが日本語詞をつけて小林麻美が歌ったもの。いわば、フンドシの又貸しに当たります(フンドシだからマタだなんて、相変わらず品のない私ですが)。

二つ目が学園天国。並木瑠璃という女の子が歌ってます。女の子といっても、小学四年生の少女。でも、エレキを片手に結構なノリです。なんでも「さんまのからくりTV」発のタレントだそうで、一応ギタリスト。一人前にオフィシャルサイトも持ってます。昔の言葉で言えば、ジャリタレですが、ちょっと痛々しいなあ。下記サイトからPV見てください。

http://www.namikiruri.com/ongaku.html

学園天国も、元歌のフィンガー5から始まって、小泉今日子、香取慎吾のカバーが有名。相当使い回して擦り切れて、色も黄ばんだ(失礼!)フンドシというところか。まあ、美少女?瑠璃ちゃんの歌は、フィンガー5に先祖返りしたと見ることも出来るでしょう。

三つ目のフンドシがペッパー警部。知らない人はいない、ご存知ピンクレディの名曲です。作詞は先年亡くなった阿久悠(学園天国もそうです)、作曲都倉俊一。これをモーニング娘。がカバーしている。

http://www.dohhhup.com/movie/DP9U36LN9zWD1UzbWSPWhW5LeKNj19pg/view.php

イントロは別曲の雰囲気だが、歌に入ってからはほとんど原曲に近いアレンジ。しかし、やはり時代を反映してか、クールな雰囲気の編曲に仕上がっている。当時、父兄から顰蹙をかった土井甫の「マタを開く」振り付けも今になってみれば何のことはない。モーニング娘。の振り付けはむしろ色っぽい感じですが・・・・・。最後に、「ペッパー警部だよ」というセリフが入るのもお約束どおりで、オヤジ心をくすぐる名演奏(笑)だと思います。ただ、モーニング娘。は女性だからフンドシは困ります・・・・。

080908news

さて、なぜカバー曲がヒットするのか考えてみた。ひとつには、もともとヒットした曲だから聴く者に訴える力を持っていること。二つ目は、元歌以来の広範囲なジェネレーションを対象とすることが出来ること。私なんぞも、思わず懐かしいなあ・・・・とビデオに録画したくらいである。三つ目に、歌手が代わり、元歌のアレンジを変えることにより、新鮮味を出すことが出来る・・・・・・・などなどがあるだろう。フンドシは締めれば締めるほど体に馴染んでくるといわれるが、古着のように人のフンドシは締め心地、聴き心地が良いのだろう。

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2008年9月 7日 (日)

陽は、また昇る

いい歌見つけました。アラジンの「陽は、また昇る」です。

 

私がカラオケ好きなのは、知ってらっしゃる方も多いかもしれませんね。最近は一緒に行ってくれる女性(男と行ってもつまらない)がいないのでご無沙汰気味です。カラオケで歌う歌は、最近のヒットチャート、かつなぜか女性の歌が多い。歌は歌手の性別を問わず、また新しい歌でも「良い歌はいい歌」というのが私の持論ですので、結構丹念にヒットチャートを見ています。

そうそう、「陽は、また昇る」の話でしたね。歌っているのはアラジンというユニット。この歌を調べるまで知らなかったのですが、クイズ・ヘキサゴンという番組発祥の「おバカ」系タレントの集まりです。スザンヌって知ってますか?「頑張れ日本」というフレーズが再三流れるので、最初は北京オリンピックの応援歌と思っていました。ところが違うんです。中身はもっと濃い。少しご紹介しましょう。

◯  ねじ伏せられそうな時 大声で叫ぶんだ
◯  愛する人の 心奮わせるため いつも ネバーギブアップ
☆  油断してた訳じゃない 追いつかれ 追いぬかれて
☆  黄金の国 ジパングもう一度 陽は また昇るはずだよ
    ☆ かしこい人なら 頭を使え  ◯ 筋肉ある奴 力を使え
   ◯☆ このままじゃ 終わるわけない
◯☆ 頑張れ日本 凄いぞ日本 頭のいい国 日本
☆  インスタントラーメン 缶コーヒー カラオケ この国考えた
◯☆ 頑張れ日本 凄いぞ日本 諦めないでね 日本
◯☆ 美しく 高く 飛べ 誇り取り戻すために 戦え日本 日本のサラリーマン

http://blog.goo.ne.jp/zou8080/e/317d053ffb28f07dd6129d0f4ba6f3d0

日本の国がいつしか追いつかれて、国力低下。新しい技術でも劣後するようになった・・・・・・でも、日本人は頭が良い、力が強い・・・・・だから頑張ろう。このままじゃ、終わるわけがない。陽は、また昇るのだ。どうです、力強いというか、元気の出る歌です。歌詞には日本が発明した商品も沢山出てきて、上記のほかにも、シャープペンシル、新幹線、胃カメラ、青色ダイオードまで出てくるんです。これを「おバカ」のタレントが歌うミスマッチが愉快です。

よく考えると、この歌は私が勤めているベンチャー業界(ベンチャービジネス、ベンチャーキャピタル)への直接の応援歌でもあるんです。現在、日本のベンチャー業界は八方塞の状況で、未曾有の危機という言葉がピッタリです。でも、日本人には知性と力がある。新しい技術やビジネスモデルを創案する。果敢に挑戦して陽を昇らせたいものです。

私の友人というか学校の先輩に、経産省の高官がいます。先日、彼にこのDVDをプレゼントしました。日本の産業全体を司る経産省にとっても、この歌は応援歌です。あとで感想を聞いてみたら、喜んでいました。「でも、この歌海外じゃ歌えないなあ」とのこと。頭の良い国と自分から言い出すのは問題だというのです。お役人は気を使いますね。

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2008年7月26日 (土)

吉田正記念オケ

いやー、今週は忙しかった。仕事が代わったこともあるのですが、夏休み前ということで、会議会議の連続でした。夜は夜で・・・・・・・。

さて、2回前のブログ「いたいた・・・・水村さん」で触れたように、吉田正記念オーケストラコンサートの放映がありました(7月19日NHK BS2)。オケについてはhttp://www.yoshidatadashi.com/index.htmlをご覧ください。

今年は吉田正没後10年。なにせ日本で15人しかいない(しかも多くがスポーツ選手)国民栄誉賞をもらった作曲家ですから、没後10年は価値があります。我々丸の内合唱団が彼の代表曲である「有楽町で逢いましょう」を歌えたのも、発売50周年に加えて、没後10年の節目が大きかったと思います。

さて番組は、指揮者の大沢可直さんが編曲した「東京シンフォニー」という交響組曲の演奏が中心。もちろんこの東京シンフォニーは吉田正作曲の歌謡曲がベースになっています。客席にはいわゆる吉田門下生と呼ばれる懐かしい歌手の面々が勢ぞろい。そして、番組の随所に大昔NHKが録画した歌謡番組のシーンがはめ込まれています。

これから挙げる歌手や歌の名前は、若い人たちは知らないとは思いますが、あまりに懐かしく素敵だったので、思いつくままに書き連ねます。任侠映画そして「古いやつだとお思いでしょうが・・・・」で有名な故鶴田浩二の「街のサンドイッチマン」(昭和28年)。因みにこの年はまだ私は生まれてませんから誤解のないように(笑)。私の好きな歌手三浦洸一の「落葉しぐれ」(昭和28年)。彼はクラシックの声楽出身で、だいたいタキシードに身を包み、ノーブルな美声でマジメに歌うステージはいつ見ても気持ちの良いものでした。「踊子」という名曲もありました。橋幸夫はご存知「潮来笠」(昭和35年)。歯切れよく気風の良い歌いぶりでこの歌でおデビューは衝撃的でした。「子連れ狼」の主題歌も歌っていたんですね。大御所フランク永井は「有楽町」ではなく「大阪ろまん」(昭和41年)で、まさに低音の魅力です。

極め付きは、フランク永井と松尾和子のデュエット「東京ナイトクラブ」(昭和34年)の映像でしょう。いまでもスナックでは年配の紳士とママがデュエットする姿をよく見かけます。思わずチークダンスを踊りたくなるような?「ムード歌謡」の代表曲です。フランク永井は自殺未遂による後遺症で引退、松尾和子も家庭問題が原因で若くして亡くなり、吉田正は、「松尾に歌って欲しい曲がいっぱいあったし、書けと言われれば今も書ける。でも肝心の歌う人がいない。せめてフランク永井)が健在なら…」というのが、晩年口癖だったと伝えられている。

さて、この番組で何より嬉しかったのは、全編吉永小百合のナレーション、そして若い吉永小百合の映像が見られること。別に私は「サユリスト」ではありませんが、当時の吉永はあまりにも美しく、あまりにも可愛いのです。清純という言葉がピッタリ。これは衝撃でした。そう、吉永小百合も吉田正の門下生なのです。橋幸夫とのデュエット「いつでも夢を」が有名です。下の写真はおそらくこの曲がレコード大賞を獲ったときのものでしょう(昭和37年)。中央が吉田、右が橋です。

Photo_2

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2007年9月 6日 (木)

昭和の歌人(うたびと):服部良一

今夜、昭和の歌人(うたびと)たちシリーズ第六回:服部良一コンサートに行きました。

1 普段はクラシック乃至はJポップス(カラオケ!)なんですが、今回このコンサートに行ったのはヒョンなことからです。数ヶ月前にNHKの番組で中田喜直の特集をやっていました。雪の降るまち・・・・・など叙情味あふれる作風が好きで思わず見入ってしまいましたが、番組の主催者がJASRAC=日本音楽著作権協会だったのです。昭和の歌人(うたびと)のシリーズ。物故した名作曲家・作詞家を特集する企画です。面白そうなのでホームページを検索したら、今回の服部良一コンサートにたどり着いたというわけです。ネットで応募したら見事当選(無料)。おそらく、我々が日ごろカラオケで一曲歌うごとにチャリンチャリンと課金徴収されるので、その収益金で罪滅ぼし、いや失礼、こうした素敵な事業を手がけているのでしょう。

場所は文京シビックの大ホールです。1800名入る立派なホールですが、ほぼ満席の盛況。私は到着が遅かったので2階席の奥。そうそう、服部良一は存知ですよね。若い人はぴんと来ないかも。ミュージシャン服部克久の父親、同じく服部隆之の祖父に当たり、服部家は三代にわたる作曲家一族です。明治40年(1907年)生まれ1993年に亡くなりましたが、昭和を通して活躍した歌謡曲作曲家の大御所です。別れのブルース(淡谷のり子)、蘇州夜曲、湖畔の宿(高峰三枝子)、青い山脈(藤山一郎)など名曲を数多く作っています。今年は丁度生誕100周年にあたる年で、このシリーズに採り上げられました。若いころはクラシックを勉強していて、なんとあの大指揮者朝比奈隆と同じ楽団に、オーボエ奏者として所属していたそうです。

001 さて、当時の歌手はほとんどが物故しているので、現役歌手が歌います。しかも大物ばかりです。八代亜紀、美川憲一、谷村新司、タイムファイブ、中村美津子・・・・・凄いでしょ。司会は由紀さおりと、なぜか児玉清。雪村いづみまでご登場です。御歳70歳、「一杯のコーヒーから」を歌う声はまだまだ現役です。出だしを間違えて、収録直しもご愛嬌で、由紀さおりの「皆さん今のはなかったことにしてくださーい」というフォローも流石です。写真は淡谷のり子を継ぐ「ブルースの女王」(笑)美川憲一の「別れのブルース」です。

002 日本初めてのジャズ歌謡が「山寺の和尚さん」にはビックリしましたが、その続編が「尼寺に和尚さん」だと・・・・・あぶないあぶない(笑)。谷村新司はなぜか「昴」を歌いました。これは息子の服部克久が編曲したとか。でも、「生」昴が聴けたんですから大満足。それにしても服部良一の曲はメロディラインの美しさもさることながら、リズムが抜群です。ブルース、ボレロ、タンゴ、ブギヴギなど当時流行していた最新の素材を上手に取り入れているのは天才的ですね。最後は出演者全員と客席が揃って「青い山脈」の大合唱。とても気持ちよかったです。2時間半に及ぶコンサートもめでたしめでたし・・・・・こういう企画も楽しいものです。なお、この番組は9月29日午後7時45分からNHKのBS2で放映されます。いまから楽しみです。

追加:朝丘雪路、水谷八重子、東郷たまみの三人が「ホワイトクリスマス」を歌いました。朝丘は日本画家伊藤深水の娘、東郷たまみは洋画家東郷青児の娘で自身も画家。彼女たちは若ころ「ドラ猫シスターズ」を結成していて、服部良一の指導で歌っていたそうです。別名「七光会」、親の七光りという意味で、結成当時の映画フィルムも流されました。とても愉快ですね。

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2007年6月 4日 (月)

復活!鬼束ちひろ・・・そしてアンジェラ・アキ

CSのMTVをみてビックリしました。鬼束ちひろが新曲を歌っていました。「everyhome」。本当に久しぶりです。ヒット「月光」は昔カラオケでよく歌いましたが、ここ数年は業界から消えていました。

Umck51711 「everyhome」ものすごくいい歌です。しかも重い。ずしりと来る衝撃。詞の重みもさることながら、声をぶつけるような歌い方。鬼束の本領発揮です。こんな歌い方してたら、体が持たないんじゃないかと心配するような迫力。

http://www.universal-music.co.jp/onitsuka/

プロモーションビデオがまた凄い。左手を上下させて歌うところは昔のままだし、やっぱり裸足。裸足の歌姫のままです。バックはピアノのみ。声だけで勝負です。久々に圧倒される歌に出会いました。あまりに大きな歌でこれはチョッとカラオケでは歌えません。

Jacket_m1 アンジェラ・アキの新曲「孤独のカケラ」。素晴らしい。「サクラ色」から間もないのに続々いい歌を出してきます。本当に気持ちよさそうにシャウトしています。

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2007年3月 4日 (日)

EXILEの「道」ですが、PV(プロモーションビデオ)の出来もいいんです。「ただ・・・逢いたくて」も素晴らしかったですが。

女性が未来を写すことのできるポラロイドカメラを持っていて、様々な若者の人生を写しだす・・・というストーリーで泣かせます。出演者の女優?さんを1時間がかりで検索したのですが、ようやくYAHOO知恵袋で「道中りほ」さんとういう名前にたどり着きました。ほかのサイトにないので、新人さんかもしれません。もっとも、EXILEの場合はファンを使うとかで、素人さんかもしれませんね。名前も曲名にあやかっていますし・・・・。因みに、収録場所は東女(東京女子大)の旧体育館と校舎でした。東女の公式ホームページにも紹介されています。

「道」という歌は、いわゆる卒業式ソングなんですが、前にご紹介したとおり「N児」(NHK児童合唱団)の混声合唱が収録されていて、これがまた素敵です。この歌を卒業式で歌いながら学生さんが涙を流すのかな、と思うと私もシンミリしてしまいます。なお、EXILEの公式HPでは合唱用の楽譜がダウンロードできるサービスまでしています(ただし、卒業式限定)。

http://exile.jp/index2.html

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