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2012年10月 8日 (月)

ハイレクもいいね!

ハイレグ・・・懐かしい言葉である。既に聞かなく(見なく)なって久しいが、ハイレグではなくはハイレクである。

ハイドンのレクイエムを略して、ハイレク。日本人は略語が好きだ。レクイエムでもモーツァルト作曲はモツレク、ヴェルディはヴェルレク、ブラームスはブラレクか?もっとも、ブラームスはドイツレクイエムなので、ブラレクとは言わない。

昨日、このハイレクとモツレクの演奏会に行ってきた@すみだトリフォニー。歌友の知人である山本義人氏が指揮をするというので出かけたのだ。ハイドンといっても、あのパパ・ハイドンではなく、ハイドンの弟、ミィヒャエル・ハイドンのことである。

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このレクイエムは30分ほどの曲だが、耳にしたのは初めて。モーツァルトをはじめとする巨匠作曲家の陰に隠れてめったに演奏されない。でも、なかなかの佳曲だ。華やかさには乏しいが(レクイエムだから当然だが?)、楽曲は緻密な構成で、独唱と合唱のバランスも良い。特に、ソリストと合唱の織り成す綾が聴き所である。ソリストは頻繁に立ったり座ったりするので、結構大変だろうな。

後半は有名なモツレクであったが、前半にハイレクを持ってきたのは、モツレクはハイレクを参考にして作曲されたという解釈があるからだ。

プログラムにも書かれていたことだが、ミヒャエル・ハイドンはザルツブルクの宮廷オーケストラの楽長を務め、同時期にモーツアルトは父レオポルトとともに、このオーケストラの楽団員だったのである。

もう、かれこれ20年も前になるが、新婚旅行以来、はじめて海外旅行をした折にザルツブルクを訪ね、ザンクト・ペーター教会でミヒャエルのお墓にめぐり合ったのを思い出した。

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モーツァルトはハイドン兄弟と親交を結び、彼らの音楽を吸収しながら大作曲家の道を歩んだ。パパ・ハイドンとの関係では、モーツァルトの37番シンフォニーは実はハイドンの25番シンフォニーの改作で、現在は欠番になっていることは有名である。また、私が愛してやまないモーツァルトの弦楽四重奏曲の傑作である14番から19番の6曲はハイドンに献呈されたことから「ハイドン・セット」の名前で広く知られている。

モツレクはやはり素晴らしい曲だ。聴きなれた曲だとはいえ、心に迫るインパクトの大きさが違う。モーツァルトが死ぬ年の七月に、正体不明の「灰色の衣服」を着た男性が現れ、レクイエムの作曲を依頼して、名も告げずに立ち去った・・・・という因縁話のような伝承があるが、モーツァルトの魂の告白を聞くような、真に迫った名曲である。

しかし、モーツァルトが筆を折った「ラクリモーサ」が終わると、急に曲の輝きが半減してしまうように聴こえるのは、その来歴を知って聴いているからだけではないだろう。

もう一つ、演奏会に出かけたキッカケは、某合唱団で指導をされている浅井隆人先生がソリストを歌ったからだ。浅井先生を演奏会で聴くのは久しぶりだが、素晴らしい声であった。柔らかいぬくもりのある声質、月並みな表現で恐縮だが、ビロードを手で愛でるような趣である。初めて聴く歌友も絶賛していた。

他のソリストの方々もとても素敵な歌唱を届けてくれた。TGY合唱も健闘。山本義人氏の指導の賜物だろう。特に男声は相対的に人数が少ないなかで、大変立派な声量で感動を与えてくれた。

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□ 出演 山本義人[指揮]
山田英津子[ソプラノ独唱] 安藤郁子[アルト独唱]
藤牧正充[テノール独唱] 浅井隆仁[バリトン独唱]
アンサンブル・ジムニカ[管弦楽] 伊藤佳苗[エレクトーン] TGY合唱団[合唱]
□ 曲目 ミヒャエル・ハイドン/レクイエム
モーツァルト/レクイエム

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コメント

合唱団までもお褒めのお言葉を頂戴しありがとうございました。登壇した友人にお伝えしておきますし、義人氏にも耳に入るかと思います。お会い出来る機会があれば良いですね。
浅井先生の歌声は重厚かつ繊細さもありとても素晴しい歌声を聴衆に聴かせて頂き、響きある感動させて頂きました。演奏会は指導者の指導により合唱団も輝けるか否かが明確になると思います。全体的に素晴しかったのですが、ご高評を得ていた男声はとっても輝いてましたね!

投稿: おどろきいっぱい | 2012年10月 9日 (火) 02時36分

コメントありがとうございました☆
確かに合唱も良かったですね。
山本義人さんの掌握力が優れているんだろうと思います。
女声は最後のほうはさすがに疲れがみえましたが、男声は緊張感を持って歌いきったのは立派です。

投稿: ムコ殿 | 2012年10月 9日 (火) 18時30分

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