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2012年3月11日 (日)

大切な日にココロに染みわたる音楽を聴く

今日は東日本大震災の一周忌。全国各地で慰霊と復興の催しが開かれたが、私は鎌倉建長寺に出かけた。

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建長寺では「東日本大震災~1年目の祈り~」と題して、大きな催しが行われた。今日は入場料(拝観料)無料というのも力の入れようが分かる。催しでは被災者のお話や、仏教・神道・キリスト教など宗派を超えた合同法要が営まれ、最後には鎌倉在住の女優石田ひかりさんも詩を朗読した。

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実を言うと、私はこれが主眼で出かけたわけではない。フェイスブックを見ていたら、顔友&クラ友(クラシックつながりの友人)が主宰するクラシック音楽のマネジメント会社が、本日の催しに登場することを見つけたからなのである。

アズアーテイストという会社。まだ設立されて数年のマネジメント会社だが、主にヨーロッパ留学帰りの若手女性アーティストを擁し、積極的に活動している。特に各地の寺院でのコンサートを手がけているほか、震災後は被災地に出かけるなどチャリティコンサートにも熱心で、大変立派な活動をされている。

http://www.azartist.jp/01what/what.html

昨年秋も台湾の若手二胡奏者とのコラボレーション(大震災復興祈念)が表参道であり、ご招待いただき聴きにいったが、大変素敵なコンサートであった。

http://muko-dono.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-22ad.html

本日は曹洞宗の若いお坊さん達有志による復興支援の組織「スジャータプロジェクト」が主催するチャリティーコンサートである。演奏会場である建長寺の法堂の天井には小泉淳作による「雲竜図」が描かれている。

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出演者は以下。

津軽三味線:福居一大
中国琵琶:シャオ・ロン
キーボード:城之内ミサ
弦楽カルテット:アズアーティスト

前半は津軽三味線の福居さんとアズの皆さんの演奏。アメージンググレイスやジュピターが、ストリングスと三味線の掛け合いで美しく演奏された。そして、津軽三味線といえばこれ、じょんがら節がソロで演奏された。津軽三味線をナマで聴くのは初めてだが、福居さんはコンクールで優勝した実力者。素晴らしいテクニックと胸を打つ迫力には圧倒された。

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後半はユネスコ平和芸術家の称号を持つ城之内ミサの登場。この称号は世界でも50人、日本人でも3人程度しかいないという。彼女はキーボードを弾きながら指揮をしていたが、演奏は彼女の作曲による美しい曲。中国琵琶のシャン・ワンが凄い。日本の琵琶はバチで弾いて演奏するが、中国琵琶は素手。クラシックギターの演奏に近い。しかし、音色は力強く、そして哀愁を帯びた甘い香りがする。トレモロの繊細さも素敵だ。

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アズアーティストの皆さんはあまり演奏の表に出ることは無かったが、ソリストを優しく包み込む名伴奏振り。時折ソロを聴かせてくれたが、皆さん技量も確りしていて音楽も容姿も美しい!

でも、お寺のお堂の寒いこと。扉は開けっ放しだから風も吹きさらし状態。そんな中で、ステージ衣装で頑張るアズの皆さんには、本当に頭が下がります。マネジメントをされている門ゆりさんに演奏後ご挨拶をしたら、アズの皆さんがたは、お寺だけに「修行」のつもりで演奏しているのだと。聴衆も底冷えがして寒かったが、被災地の方のことを思うと、これくらいで根は上げられない。

門さんは、「美しすぎる」マネージャーであります。

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震災後一年という区切りに、なにも出来ない私達だったが、建長寺の追悼式で祈ることが出来、またチャリティコンサートで微力ながらお役に立ててよかったと思う。お堂は寒かったが、我々の心はとても暖かく、そして気持が熱くなるのを実感したメモリアルデイであった。

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2012年3月 6日 (火)

私たちはなにを聴いているか

先週、仕事でビクターの青山スタジオに出かけた。

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丸の内合唱団の古株の方たちは、青山スタジオを懐かしく思う事だろう。そう、ビクターから当時マルガツの団長をやっていた私に電話がかかってきて、急遽レコーディングすることになったのだ。フランク永井の「有楽町で逢いましょう」のコンピレーションアルバムの新録音である。私が書いた下記ブログ記事をみると当時の熱狂が思い出される。

http://marugatsu.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_661c.html

http://marugatsu.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_8e9b.html

http://muko-dono.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_bfe1.html

さて、今回はハイレゾリューション(以下ハイレゾ)自然音の試聴にうかがったのだ。ビクターでハイレゾを研究されている牧元裕之さんから説明を受けるためである。牧元さんはビクターでサザンやSMAPをプロデュースされた大物プロデューサー。彼とフェイスブックで知り合ったのがキッカケである。フェイスブックのパワーと伝播力は凄い。プライベートな関係がビジネスにも波及する。

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ハイレゾ自然音とは、一言でいうとアナログの加工されていない音ということ。人間の可聴周波数領域は20Hz~20KHz程度といわれる。理論上それ以上は人間の耳に聞こえない。このため、デジタルの世界、例えば我々が日常聴いているCDは情報量の制約から20KHz以上の音はカットされている。これまたお馴染みのipodやウォークマンのMP3音源は更に情報量が圧縮されている。

ところがである。自然環境においてはその何倍もの音が存在していて、熱帯雨林では120KHzと、可聴音域の6倍もの音が溢れている。実は我々は耳では聴こえなくても、ちゃんとこうした何倍もの音を「聴いている」のである。音は音波=振動で、耳だけでなく、肌や骨など身体全体できいているものなのだ。

良い例えかどうか分からないが、オーケストラをCDで聴くのと、コンサート会場で聴くのとでは感動の仕方が全く違う。ナマで聴くと、音の洪水が押し寄せてきて、身体全体で受け止め、時には肌に粟が立つような感動を覚えることが誰しもあるだろう。もちろん、視覚や思考による違いも影響しているだろうが、音そのものに違いがあるのである。

また、森林浴は癒し効果があるといわれるが、森林の空気(オゾンなど)、緑の樹木、そして森林から聞こえてくるハイレゾ自然音、小鳥のさえずりやせせらぎの音などが身体に良い影響を与えているはずだと牧元さんは指摘する。実際、大学との共同研究でも、ハイレゾ音楽が脳を活性化することが実証されているのだという。

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今回のビクタースタジオでの試聴体験でも、私の会社の参加者全員がCD音源とハイレゾ音源の違いがはっきり認識できた。森林の音や波の音、楽器やヴォーカルを聞き比べたのだが、音の透明感が増しや奥行きが深まり、心地よい響きに聞こえる。音源の一つに、バイオリンの小名曲であるエルガーの「愛の挨拶」があった。二つを聞き比べると、バイオリンの音の艶、伴奏ピアノの輪郭の明瞭さが際立っていた。話が逆になるのだが、まさに目の前で演奏を聞いているようだ・・・・とはこのことである。

このようなハイレゾ音をビジネスに生かせるだろうか。実際、牧元さんは企業のロビーや執務室、エステや銀行などの商業施設に導入し効果を挙げているという。また、商業施設などでも滞在時間が長くなったり、クレームが減る効果が期待される。ただ、視覚と違って、聴覚は効果測定が難しい分野であり、これをどう「見え化」してゆくのか・・・・課題なのだと思う。

いずれにせよ、いま我々は何を聴いていて、何を聴くべきなのか、考えさせられる経験だった。CDや特にMP3などの圧縮音源を聴いていると、脳にとってよくないストレスが加わることになるのではないか。

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2012年3月 1日 (木)

ジンギスカン食べてダッタン人を歌おう!!

次回の合唱では「ダッタン人の踊り」を歌う。というわけ・・・・ではないが(笑)、会社の同僚たちとジンギスカン鍋を食べに行った。まだまだ続く(笑)居酒屋・鍋シリーズ第7弾。

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実は、前から気になっていた店だった。中野「神居古譚」(カムイコタン 譚はサンズイ)。鍋シリーズ第2弾で書いた「ちゃんこ 力士」の真向かいにある店である。

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http://muko-dono.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-d0e3.html

つまり、中野ブロードウェイの「新仲見世商店街」の一店。地元では通称「右奥」と呼ばれる一帯で、「三丁目の夕日」の昭和がそのまま残されたようなスポットなのだ。

しかし、ここは古色蒼然というより、いまにも潰れてしまいそうな店構え。店内も戦後の闇市のような有様(ちょっと誇張したが)。かの有名な「きたなシュラン」三ツ星というから、読者の皆さんも想像がつくだろう。「力士」もそうだったが、はっきり言って汚い。しかし、ジンギスカンは期待通り(笑)素晴らしく旨いのだ。私はジンギスカンの経験は少ないが、東京一かもしれない。

へえーっと感心したのは、いまどき七輪炭火を使っていること。このこだわりからして期待を持たせる。

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まず、肉の厚さに驚く。写真はラム肉(生後1年未満の羊肉)だが、ステーキのようだ。ここの肉と較べると、札幌のビール園で食べる「本場の」ジンギスカンなんて薄っぺらいのだ。しかもとても柔らかくコクがある。

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そして、ジンギスカンの最大の弱点である羊肉の臭みが殆ど感じられない上質な肉なのである。店の人の話では、生産地にこだわり、飼料に抗生物質を混ぜていないかららしい。

羊肉の種類が多い。特にホゲット肉という生後1年~2年未満の羊肉は珍しく、程よく脂が乗って非常に旨い。

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面白いことに、ここのメニューはジンギスカン一本。普通のつまみ類は極めて少ない。なんせ、ご飯も出さないのだ。ご飯を食べると肉が食べられなくなるからという理由。同じ理由で、ビールよりも日本酒を勧めるのだ。

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結果、パクパクと肉を食べ、1人二人前は軽くクリアー。でも、牛肉や豚肉と違って胃にもたれない。羊肉の脂は融点が高いので、溶けて体内に吸収されずに排出されてしまうという。

いやー、食った食った。これなら、威勢のいい「ダッタン人の踊り」が歌えそうだ。

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