凄いディープな街の明るい居酒屋で
おそらく、日本で一番ディープな街にある明るい居酒屋で鍋を食した。ご存知居酒屋・鍋シリーズ第四弾。またまたまた、偶然ですが(笑)。
偶然でなくて意識的だと批判される向きもあろうと思うが、本当に偶然である。毎年、年末は第九やらガラコンサートやらで、忘年会の誘いも全て断っている。最近では、もうお声もかからなくなってきた。これはこれで寂しいものである。その分、新年会に回してもらっていて、このシーズン私は超多忙である。そして、予算の問題もこれあり、居酒屋が重なった。私は、どちらかというと居酒屋は苦手なほうだったが、通い続けてみると、しみじみとしていいなと思うようになったのである。
さて、誤解を恐れず申しあげると、日本一ディープな街とは、ズバリ南千住から南へ下った山谷(さんや)のことである。昔のドヤ街。今は、外国人旅行者=バックパッカーのメッカとも言われているが、足を踏み入れるにはそれなりの勇気がいる。山谷地区、日本堤に居酒屋「丸千葉」がひっそりと佇んでいる。
この日は、マーケティングライターで、テレビにもよく出演されている牛窪恵さんを囲む会という趣旨であった。牛窪さんと山谷はイメージがかけ離れているが、幹事役の元敏腕経済雑誌編集者のF氏が選んだ店なのだ。普段行けない店に行く・・・・おそらく牛窪さんの驚く顔を拝みたかったのだろう。男は彼と私。そして牛窪ファンの女性二人(OO=オーオー=コンビ)。
この店、居酒屋業界(そんな業界あるのか?)ではかなり名が知られた存在らしい。とにかく安くてボリュームが多い。肝心の味も旨い、と三拍子揃った店なのだ。まず、酒が只者でない。いまは殆どお目にかからないサッポロの赤星。大衆居酒屋の勲章である。
そして、焼酎が「キンミヤ」と来ている。最近でこそ、芋や麦の乙類焼酎がよく飲まれるが、キンミヤは甲類焼酎の王様である。なんといっても、このラベルの優美で繊細なこと。金色の宮(キンミヤ)の字が眩しい。味もスッキリしていて、私は定番のホッピーでいただいた。幹事のF氏は自宅の冷凍庫にキンミヤをストックしてあって、いわゆるシャリキンで呑むらしい。
酒の話はこの位にして、肴はというと、まず〆鯖。このボリュームで550円とは驚きだ。絶妙な酢加減で文句無く旨い。
同行したO嬢(2人ともO嬢だが)の1人が注文したカツ煮。甘辛出汁が染みていて食欲が出る。ご飯が食べたい。
私が頼んだポテトサラダ350円。居酒屋の定番である。これまた、大盛りでマヨネーズがたっぷりかかっている。
他にもいくつか注文したが、極めつけはこの鍋。みてください、このボリューム、圧倒的な存在感!!これで、一人前である。もともとは白子鍋1500円(安い!)を注文したのだが、大将の勧めで牡蠣とのミックスに。味噌味が効いていて抜群に旨い。
この大将が愉快で、ナルトの沢山入ったナルト鍋を注文した客がいて、ナルトいっぱいで目を回した・・・・なんて冗談を言う。「やっちゃん」と呼ばれているが、私達の間ではすっかりエナリ君になってしまった。
いやいや、楽しい飲み会だった。私はカツ煮を注文したO嬢に呑まされて、すっかり酔っ払ってしまった。帰りの電車を乗り過ごすのではないかと心配していたがなんとか帰宅。しかし、その晩の夢で、乗り過ごした夢を見た(笑)。なぜか小田急線の最終で、厚木の先まで乗り過ごした夢である。
もう一つ、面白いことが。わいわい騒いで呑んでいたのだが、世間を騒がせている寺田農が話題になった。そして、信頼できる筋という触れ込みで、F氏から館ひろしと某女優の話が・・・・・。そのとき、私が何気なくテレビを見上げると、なんと当の寺田農と館ひろしが出演しているテレビドラマだったのだ。それに気づいた私・・・・・また呼んできてしまったようだ。シンクロニシティ。
かくして、ディープな街の楽しい居酒屋の夜は更けていったのである。
おしまい。
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