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2011年12月 1日 (木)

最古のビッグバンド健在

先日、オカムラさんのご招待でジャズを聴きに行った@文京シビックホール。

オカムラは毎年お得意先を招待してコンサートを開いている。昨年は前の会社でご招待いただき、「高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト」を聴いた。今年は今いる会社でも幸運にもチケットが回ってきたのだ。

今回は「阿川泰子with森寿男&ブルーコーツ」でゲストが日野皓正。往年の、そして現役の名手達である。阿川泰子は置いておくとして、この日はビッグバンドを堪能することが出来た。

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若いかたはビッグバンド what?かもしれない。読んで字の如しだが、大編成のジャズバンドのことで、各4人程度のサックス、トロンボーン、トランペットなどのホーンセクションを中心にピアノ、ベース、ドラムスを加えた総勢17名前後の編成(フルバンド)になることが多い。1930年代以降のスイングジャズを中心に演奏するのだが、迫力満点で、また懐かしいサウンドが繰り広げられる。

わが国でも、かつては小野満とスイングビーバーズ、原信夫とシャープス&フラッツ、宮間利之とニューハード・オーケストラなどがテレビの歌番組でも出演していた。時代が下ると、私の好きな「天才」前田憲男とウインドブレイカーズがある。しかし、これらのビッグバンドは時代の要請にそぐわなくなり、またリーダーの代替わりなどで消えゆく道を歩んでいる。

そうした意味で、ブルーコーツはスタートが1946年の最古参バンドで、現在まで生き残り、立派な活動を続けているのだから素晴らしいことだ。リーダー(指揮者)の森寿男は三代目。題名の無い音楽会の創始者である黛敏郎が藝大在学中にこのバンドでピアノを弾いていたり、現リーダーの森も同じく藝大でトランペットを吹いていた時からバンドに加わったというから、さすが品格を感じさせる演奏である。森は間もなく御歳80歳にもなるという大御所で、足取りもややおぼつかなく、指揮をしているのかいなのか分からない(笑)のだが、リードするところはビシッと決めるのは流石だ。

コンサートは二部構成で、第一部は阿川のMoonlight Serenadeに始まって、ブルーコーツの演奏が中心。in The Mood , Mack The Knife, Sing Sing Singなど名曲が目白押し。森の年齢の話をしたが、メンバーも白髪の初老が中心で高齢化は否めない。反面、練れた円熟味のあるハーモニーは悠々としていて胸に迫る。もちろん、迫力もまだまだ健在である。驚いたのはゲストの日野皓正。間もなく70歳になるのだが、モダーンでパワフルな演奏は圧倒的である。特に切り裂くよなハイノートには全く年齢を感じさせない。

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第二部は阿川のヴォーカルをフィーチャーしたスタンダードナンバー。Take the A Train, Satin Doll, Sophisticaed Lady, Solitudeなどデューク・エリントンの名曲がずらり。こうしてみると、エリントンって凄いなあ。阿川も60歳だ。若い頃は下手だのなんだのと言われたが(失礼!)、齢を重ねていいジャズシンガーになった。

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そして、この日のトリの曲は、ガーシュウィン兄弟の佳曲Love is Here to Stay。映画「巴里のアメリカ人」でも使われ有名になった。実は、私の最も好きなジャズヴォーカル曲なのだ。どこへいっても、たいていこの曲をリクエストする。この曲がトリに歌われたのも不思議な縁を感じた。

参考までに歌詞を添えよう。

「私たちの恋は永遠に。ラジオや電話、映画はひと時のもので時は流れさる。だが、私たちの恋は永遠だ。ロッキー山脈は崩れ、ジブラルタル海峡がひっくり返っても、私たちの恋はここにある・・・・・・・。」

まずは、エラ・フィッツジェラルドの味わい深いバラードで。http://www.youtube.com/watch?v=at3DdAQseGs

対照的な、ダイナ・ワシントンのダイナミックな歌。

http://www.youtube.com/watch?v=IznqcHMVA6o&feature=related

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