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2011年12月13日 (火)

鳥肌のたつ演奏会!

先週土曜日、鳥肌のたつ演奏を聴いた。

歌友がメンバーである「SINGS」という混声合唱団のクリスマスコンサート。場所は渋谷の東京山手教会だった。

渋谷の山手教会というと、我々の年代は教会地下にあった「渋谷ジァン・ジァン」を思い出す。いわるるアングラの劇場で前衛劇を盛んにやっていた。私は観にいったことは無いのだが、それほど有名だった。いまは、カフェMIYAMAになっている。

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閑話休題。この教会は、「1000人会堂」とも呼ばれる収容力があるらしいが、椅子席は300人程度か。こじんまりとした可愛い教会である。プロテスタント(日本基督教団)なので、装飾は無いに等しく、祭壇中央に黒の十字架が立っているのみである。ただ、天上がかなり高いため、残響は非常に心地よい。渋谷というと雑踏がいやで、私にとってできれば避けたい街なのだが、こんなところに心の安らぐ場所があるのは救いである。

しかし、冬の教会は寒い。ダウンコートを着ていったのだが、寄せ来る寒気に身体の芯から冷えた。暖房も入っているのだろうが、建物自体がコンクリ造りのうえ、コーラスが入退場する際に背面の扉が開いて、寒気がどっと入ってくる。「歓喜の歌」はいいけれど、「寒気の歌」はごめんだ。まさに、鳥肌がたつコンサートだったのだ。

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SINGSはパンフレットによれば、「好きな歌を好きなだけ、シンプルにかつ楽しく、そしてやっぱり上手に歌いたい・・・」こうした想いをもとに、演奏会を企画し、終了後は解散するという独特の形態の合唱団である。今回のコンサートも練習を始めたのが半年ばかり前との説明だったが、演奏はとても満足の行くものだった。テンポラリーな活動だが、メンバー一人ひとりの技量が確りしているからだろう。

http://music.geocities.jp/ensemble_sings/2011.htm

コンサートの曲目・プロフィールなどは上記のHPをご覧いただきたい。第一曲から、ハーモニーの素晴らしさに圧倒された。周到に各声部が積み重なり、ピアノからフォルテまでのデューナミクも非常にうまくコントロールされている。掛け値なしに実際「鳥肌のたつ」演奏であった。指導者の小林香太の力量も優れているのであろう。

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特に第一部が秀逸。曲も素晴らしいのだ。「祈りを歌う」と題されていたが、北欧の現代作曲家による「詩篇」や「福音書」をテクストとした作品や、あるいはバッハの「カンタータ」を主題にした合唱曲。どれもが、シンプルなメロディラインをベースに、声部の目のつんだテクスチェアがとても美しい。北欧の澄んだ空気を感じるし、まるでダイヤモンドダストを浴びているような感覚さえする。各声部よく訓練されているが、特にテノールの弱音の美しさには感心した。ソプラノの声の伸びも綺麗だ。

第二部のアラカルトを経て、第三部はクリスマスキャロル。キャロルも有名曲ばかりではなく、本当に歌いたい美しい曲をチョイスしてある。そして、締めがヘンデルのメサイアの終曲、Worthy is the lamからアーメンコーラスへ。私も丸の内合唱団の定期で歌ったが、教会という環境のよさもあるにせよ、上手い合唱団が歌うと違いは歴然と思い知らされた。

今年も良いクリスマスが迎えられそうである。

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コメント

個々の技量がかなり素晴らしく響きの良い教会…聴いてみたかったです。
指導者もきっと無垢で素敵な方なんだと思います。
人前で発表するとなると、半年位前からの練習は当たり前だと思います。
歌は全てが本番に出ますからね♪

渋谷のジャンジャン話は有名ですよね。ど真ん中世代にいられた方?だと思いますが訪れてなかったのは勿体ない青春時代でしたね。
私もその時代の人間でしたら絶対行ってみたかった劇場です☆
カフェは渋谷の中では落ち着けるので時々訪れてます。

投稿: おどろきいっぱい | 2011年12月13日 (火) 10時07分

いやあ。おどろきいっぱいさんにも聴いてほしかったです。
次の機会にぜひ!

投稿: ムコ殿 | 2011年12月13日 (火) 12時33分

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