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2011年12月15日 (木)

今年初めての第九!

今年初めての第九・・・・歌ったのではなく、聴きに行った。

合唱を始めてこの方、第九とは歌うもので聴くものではないという思い込みがあるが、今回は歌友が合唱で出演するので、久しぶりに聴く側に回った。演奏は熊谷弘指揮 グレイトアーティスツ・イン・ジャパン・シンフォニーオーケストラ 合唱は東京混声合唱団+第九を歌う会 という顔ぶれである(ソリストは省略)。@東京文化会館。

このコンサートは、熊谷弘が「第九と皇帝」というイベントを企画、今年が31回目になる大変な年末長寿演奏会である。熊谷自身も御歳79歳と高齢で、日本の指揮者としては最長老の部類に入るだろう。いずれも大曲である皇帝と第九を振るわけだから、ちょっと体力を心配していたが最後まで雄弁に振り切り、心配は杞憂に終わった。

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ただ、歳のせいなのか、もともとなのかは分からぬが、指揮棒の打点がやや不明確なうえ、操り人形のような指揮ぶりなので、演奏者はさぞや緊張を強いられたに違いない。もっとも、かの有名なフルトヴェングラーも「操り人形」と形容され、アインザッツがなんとも不明瞭で、その緊張感が名演を生んだと伝えられるのだから、一概に不味いとは言えまい。

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熊谷が紡ぎだす音楽は、一言でいうと優しさ。悠々としていて慈愛に満ちている。熊谷の人間性がなせる業だろう。このため、第九では第三楽章が一番楽しめた。特にバイオリンパートの愛しむような美音が素晴らしい。説明が後になったが、このグレイト・・・・・というオケは、在京の腕っこき奏者を集めた臨時編成の楽団である。顔と出演表を見る限りではN響が圧倒的に多いようだ。例えば、コンサートマスターはこれまたN響コンマスの山口浩之、フルートの神田寛明、トランペットの関山幸弘、ホルンの今井仁志などN響の現役トップだし、他の首席奏者も名だたるプレイヤーだ。最初は、アンサンブルにもイマイチ感はあったが、楽章が進むにつれて素晴らしいハーモニーになってきた。

さて、第九といえば合唱の第四楽章である。客席で聴いていても、思わず身体が揺れ、歌いだしたい気持でいっぱいだった。まずアマチュア合唱団は約200名の大群で、半年前から練習に励んできた。そこに、プロの東京混声が加わるのだから、大変な迫力である。特に男声が素晴らしく立派であった。女声は響はきれいなのだが声量が不足気味で、やや不安定。これは私の聴く位置が12列と前過ぎたことがあるかもしれない。しかし、女声の最大の難所である「uber sternen ・・・」やドッペリフーガなど要所は大変立派であった。惜しむらくは、アマチュアの至らないところなのだが、「笑顔」が少なかったこと。折角の歓喜の歌なのだから、晴れ晴れと歌ってこそである。

ソリストはアルト以外やや声量不足。これも、私の席の位置のせいかもしれない。面白かったのは、東京混声に「楽太郎」がいたこと。楽太郎とは・・・・本名が思い出せないのだが・・・・丸の内合唱団の第九でソリストとして歌ったテノール歌手で、顔が似ているので口の悪いメンバーが「楽太郎」と呼んだのである。でも、こうして知った顔に出会うのは大変嬉しいことだ。

やはり第九は聴くのではなく、歌う曲だなと思いつつ、上野の森を後にした。

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