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2011年3月27日 (日)

音楽家も被災者か!?

先週金曜日に続いて、今日は合唱の日曜練習に参加した。自宅=鎌倉から荻窪の練習場まで出かけるのは小旅行に近く、なかなか大変だ。特に湘南新宿ラインが運休しているので、東京経由となりとても不便である。

今回のような不測の事態なので、練習の途中でも自由に帰ってよい・・・というフレキシブルな対応は嬉しい。物理的にも精神的にも気持が萎える今日この頃であるが、久しぶりに歌を歌えたのは幸せなひと時であった。

練習で、指導者がつぶやいたこと。「私達、音楽家も被災者です」。確かに大震災後、コンサートは軒並みキャンセルになっている。そもそも、海外からの来日公演は殆ど中止。これは、在日の外国人が海外に逃避している現状を考えれば仕方がない。しかし、邦人のコンサートも多くがキャンセルになっているのだ。

jコンサート会場が罹災したり、交通機関が止まってしまったのなら仕方がない。しかし、そうでない場合の多くは、緊急時に音楽を演奏することが時節柄問題だということのように思う。つまり「歌舞音曲」を控えるという対応だ。指導者の友人のバイオリニストは、バイオリンケースを持って、電車に乗ったところ、こんな大変な時にバイオリンを弾くなんて非常識だ・・・・・と注意されたらしい。

周囲の人たちの気持も分からなくはない。しかし、音楽は罹災した人たち、被災しないまでも大震災に関わるトラブルで気持のなえた人たちを癒す力を持っているのだ。それに、クラシック音楽は基本的には生演奏だから電力もさほど使わないし。

これは音楽などの藝術だけに関わる話ではないだろう。抑制が美徳というような考え方では、日常の全ての活動が停滞し、経済活動がシュリンクしてしまう。自らも楽しみ、それが周囲の人も和ませるような活動は、ためらうことなくどんどんやるべきなのだ。

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2011年3月20日 (日)

被曝体験を話そう

今回の大震災にともなう原発事故で、放射線の被曝についての関心が急速に高まっている。肝心の原子炉は自衛隊、消防、警察などの放水作業で、徐々に明かりが見えてきたようだ。本当に命をとしての懸命な作業に頭が下がる思いである。

実は、私もかなりの放射線を被曝してしまったのだ。といっても、原発事故ではなく病院の検査である。3回前のブログで不整脈で深夜救急病院に駆け込んだ話をした。その後、心電図、心エコーなど検査をしたが、その結果、心臓の鼓動に違和感があるとの所見が出された。担当医師いわく、心臓そのものではなく、冠動脈に問題がある可能性があるとの事。冠動脈は心臓に栄養を送る最も大切な動脈で、これに障害があると、心筋梗塞や心不全をもたらすことになる。

これは大変なことで、担当医師は腕からカテーテルを入れて、直接冠動脈を見る方法を薦めた。しかし、いきなりそう言われても、驚きと心の準備ができていない。色々会話をするうちに、CTで検査する方法もあるとのことだった。しかし、CTで異変が分かれば、結局カテーテルを突っ込むことになるので同じですよとのこと。私としては、カテーテルは痛そうだし、動脈だから検査後なかなか血が止まらなかったり、腕が腫れるなどの障害を聞いていたので、これは止めたかった(父もかつて同じ検査をしていて大変だった)。

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結局、私の願いが聞き入れられて、まずCTの検査を受けることになったのだ。意外なことに、診察の後すぐに検査室へ。機械の空きがあったのだ。心臓の鼓動をを抑える薬を飲むこと1時間。ようやくCTの検査になるのだが、造影剤の注射をうつのが気持悪かった。身体が急に熱くなるのだ。CTに乗ってから準備時間はかなりかかったが、実際放射線を当てる時間は1秒程度。あっという間に終わった。

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そして、翌週、検査結果を聞きに。問題が発見されれば、いやなカテーテルを受けざるを得ない。幸いなことに、結果はセーフ。冠動脈は綺麗で詰まりや狭小化はなかたのだ。この病院のCTは320列マルチスライスCTといって最新鋭の機器だった。X線の発生器が320も並んでいるので、あっという間=0.35秒で終わってしまう。撮影したものをコンピュータで合成・解析するのだが、3D画像で大変鮮明に分かるし、血管の中も鮮明に把握できるのだ。これにて無罪放免。念のため、また不整脈が出た際の頓服を貰って帰ってきた。

そして、今回の大震災、原発事故である。私は、漠然とはレントゲンの被曝量が多いことは知っていた。しかし、今回の事故でわかったことだが、CTの被曝量は並外れて多い。新聞情報によると、胸部のレントゲンが0.05ミリシーベルト、胃のレントゲンが0.6ミリシーベルトに対して、CTは6.9ミリシーベルトと破格に被曝量が多い。1人あたりの年間自然放射線が2.4ミリシーベルトだから、今回のCT検査でおよそ3年分の放射線を被曝したことになるわけだ。

もちろん、一回あたりの限界価100ミリシーベルトを大幅に下回るのだから健康には問題ないはずであるが、いささか気味の悪い数字である。しかし、今回の原発事故がなかったら、こうしたこともはっきり認識できなかったはずだ。いち早く原発事故が収束に向うことを祈るばかりだが、いろいろな意味で国民的に原子力・放射線に対する意識が高まったことは確かである。

追加の情報。昔、信頼できる医師から聞いた話だが、レントゲン検査を受けた後、しばらくの間は、男女の営みは避けたほうがよいとの事である。医学的根拠ある話である。

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2011年3月14日 (月)

帰宅困難と孤立化

金曜日の大地震にはただただ驚きと哀悼の気持でいっぱいだが、私にとっても大変な数日であった。

帰宅困難者という言葉をはじめて聞いたが、私自身がそうなるとは。帰宅困難といっても、行き倒れたわけではない。帰宅が出来ずに、会社に泊まったのだ。金曜の大地震直後は交通もズタズタだったが、時間が経過するとともに、深夜にもかかわらず地下鉄や私鉄が動き始め、帰宅する社員が増えた。しかし、JRは一向に動かない。私鉄・バス&徒歩という方法もあったが、凄い混雑が予想されるし、二次災害も気になったので、結局会社に泊まりこむことに。会社の責任者の立場にあったことも、会社から去りがたかった理由の一つである。

私の部屋の机にコートを敷いて横になったが、身体が痛くて熟睡など出来ない。テレビの報道も気になるし、残った数名の社員と雑談をして時間がたつのを待った。会社に泊まりこむのは初めての経験であるが、とにかく疲れた。早めにホテルを手当てしなかったことが悔やまれた。

そして、今朝。急に計画停電がスタートするというので、昨晩=日曜の深夜から情報収集に努めたが、私の足である「湘南モノレール」が停電のため朝から運休するとの事。車で東海道線の藤沢まで出て出勤しようと考えていた。

ところが今朝起きて驚いた。東海道はおろか、横須賀線・京浜東北線まで終日運休。しかも、小田急も神奈川県は運休なのである。こうなると、我が家は陸の孤島である。被災者には申し訳ないが、同じように「孤立化」してしまった。私の使っている大船駅は、東海道ほか上記の3線が走っているので、どれかの路線で出勤可能な便利な地区である。やむを得ない場合は藤沢から小田急を使うという奥の手もある。しかし、今回は文字通りお手上げの状態。

開き直って、自宅待機もできたが、会社が車を回してくれたので、なんとか出勤できたのだ。こういう事件があると、最悪徒歩でも出勤できる都内居住者がうらやましい。私の自宅は、都内から約50キロあるので、もし歩くとすると12時間かかる計算だという。もし、東京直下型地震が起きたら、私のような「地方」勤務者はどうなってしまうのか・・・・・・考えさせられる数日であった。

最後に、被災地のいち早い復興と、被災者の回復・再起を心から願わずにはいられない。

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2011年3月 7日 (月)

雨に唄えば♪♪

新聞の広告でDVDの買い物をした。

「不滅の名作洋画コレクション」と銘打った選集で、DVD70枚がなんと10,500円の安さである。なつかしの名画で版権が切れているからだろうが、それにしても1枚150円の計算だから、思わず衝動買いをしてしまった。「風とともに去りぬ」とか「ローマの休日」などの超名作も入っているが、興味深いのは、なつかしのミュージカル映画が10枚入っていることである。おそらく、朋友のS技術部長お好みの映画ばかりである。

残念ながら観る時間がないので、ゆっくりと考えていたのだが、昨日テレビ東京の「ミューズの晩餐」でミュージカル映画の大傑作「雨に唄えば」を採り上げていたので、こらえきれずに(笑)観てしまったのだ。

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説明も要らないくらい有名な映画だが、粗筋を話すと・・・・・ハリウッドの人気スター、ドン(ジーン・ケリー)とリーナは10本以上の作品で共演する名コンビ。世間も彼らの結婚は間近だと噂している。そんなある夜、ドンはコーラスガールのキャシー(デビー・レイノルズ)と知り合い忽ち恋に落ちる。やがてドンとリーナの新作の撮影が始まるが、時代はサイレント映画からトーキーへと転換期を迎える。彼らの作品も途中トーキーに変更。ミュージカル化され、なんとリーナの吹き替えをキャシーが務めることになり……。

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「雨に・・・」といえば、誰でも挙げる有名なジーン・ケリーの土砂降りの夜の街中のシーン。唄って、踊って・・・・彼の代表的なナンバーでもある。「ミューズの晩餐」によれば、このシーン、雨にミルクを混ぜて撮影したらしい。雨や水溜りがはっきりと映像化されるからである。この話を聞いて思い出した。わが国が誇る黒澤明監督が名作「七人の侍」で、土砂降りの雨のリアリティを増すために、雨に砂糖を混ぜた・・・という話を思い出した。まさに、藝術の域である。

http://www.youtube.com/watch?v=D1ZYhVpdXbQ&feature=fvwrel

しかし、個人的にこの映画が凄いのは、最後の「ブロードウェー・バレエ」のシーンであろう。
12分にも及ぶ、ハリウッドの贅を尽くしたセットと大勢のダンサー達の中で踊りまくるジーン・ケリーの素晴らしさにはため息が出る。そして、彼のからみが、ハリウッドダンサーの大御所、あのシド・チャリシー(チャリース)なのである。この部分を是非観て欲しい、評価して欲しいものである。

http://www.youtube.com/watch?v=7YWBOfsXsDA&feature=related

韓国出張の折に汗蒸幕(ハンジョンマッ)というサウナのようなところに行った。5~6人は入れるくらいの特大のピザ釜(笑)で、コッテリ汗が搾られる。余りにも熱いので、麻のムシロを被って入るのだ。写真はお店のホームページから。

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2011年3月 1日 (火)

救急病院のベッドにて思うこと

昨日深夜、救急病院に駆け込んだ。

心臓の鼓動が不規則かつ速くなり、不整脈が出たからである。キッカケは分かっている。帰宅時の電車の乗換えで時間がなく、駅の間を走ったからだ。もちろん、ベースには疲労が溜まっていたこともあったのだろう。

この病院は地元にあるが、昨年に移転・大拡張して本当に立派な病院になった。24時間診察体制なので助かる。症状は落ち着いたので、翌日24時間心電を測る「ホルター心電計」(ホルダーではない。ホルターは人名)を装着することになった。

ところが、今朝起きてみると、どうにも具合が悪い。そこで昨日の病院の同じ救急外来で診察を受けることになった。ベッドで点滴を打ち、安静にしながら心電計や心臓エコーなどの検査をするのだ。なんだかんだで、朝の8時から病院を出たのが午後3時だった。

その間、病院の救急病床で見聞きしたことを書き記そう。かなり前に、父が深夜に救急病棟に運び込まれたことがあって、病院の救急部門は本当に火事場のような忙しさであることは知っていた。今回も、次から次へ病人が運び込まれてくる。

階段から転落したとかで運び込まれた老人。衝撃で脳内出血が見られ、言語中枢にダメージを与えているらしい。付き添いの夫人の話を聞いていると、事故から二日たっているが、ご主人の変化に気が付かなかったらしい。本人は分からないのだから、周囲の人がいかに速く異常を発見できるかがポイントなのだ。来院もタクシーを使ったとかで、なぜ救急車を使わなかったのかと尋ねられていたが、このご夫妻は、かつての入院時に安易に救急車を使うなと注意されたことがあるらしい。確かに、救急車の乱用は社会問題化しているが、病状によって救急車を使うか否かは素人には悩ましい問題だ。手遅れになってしまっては元も子もない。そのための救急車なのだから、気軽に使えるようにして欲しい。

病状にたいしたことはなく、すぐ退院した老人男性。帰り際に、医師に向かって「家へ帰っても1人だし、寒いんです」とぼやいていた。子供など親類が迎えや見舞いに来る方はまだ良いが、本当に単身で病に臥す老人の心細さはいかばかりだろう。

身体がよく動かなくなり、痴呆も進んだ高齢者も外傷=怪我をしたなどの理由で運び込まれてくる。家族が付き添いで来るが、こうした高齢者ともなると、多くがデイケアなどの介護サービスを受けている。1人は週4回もデイケアを使っていると言っていた。我が家でも母親が週一回デイケアを使っているが、家庭での介護や入浴の困難さなどを考えると、デイケアなどの老人介護制度がなければ家族の生活自体がなりたたないのが現状である。

脳梗塞で運びこまれた、某私立大学の教授。意識もハッキリしているし、見た目には良く分からないのだが、早期発見できてラッキーだと思う。しかし、自分自身のこととしても、まだ働き盛りの壮年が検査や手術で病院に運び込まれるのは、痛々しい。

さて、私自身の病名は、「発作性の心房細動による不整脈」の「疑い」。疑いというのは、昨日夜の心電図ではその兆候が見られたからで、本日の検査では所見はなかったようだ。このため、投薬もなく当面様子見。ただ、24時間のホルター心電計を装着している。

そういえば、年に数回、極々短い間同じような症状はあった。ただ、すぐに収まってしまったので気にはしていなかった。今回はなかなか収束しなかたので心配ではある。ただ、病院の医師の話によれば、また親類の医師に聞いても、この病気はありふれた病気らしい。この歳になって、からだのあちこちにガタがきている。これは仕方ないことだが、仕事もプライベートも、無理をせず頑張りたいものである。

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