未完の名曲
昨年に続き、親銀行(三菱東京UFJ銀行)のオーケストラ演奏会に行った。
私の同業(兄弟会社)の社長さんが、このアマチュアオケでクラリネットを吹いていてお誘いを受けたのである。
場所は墨田トリフォニーホール。曲目は
ウエーバー:魔弾の射手序曲
シューベルト:交響曲第7番(未完成)
サンサーンス:交響曲第3番(オルガン付)
という魅力的なプログラム。
聴きものはメインのオルガン交響曲。いままで何回となく聴いている名曲だが、ライブで聴くとオルガンの音が小さいことが多い。今日の演奏はオルガンの音色がよく聴こえてとてもよかった。空気の振動する様を実感できるのは快感である。特に、第一楽章の後半はオルガンとオーケストラ、特に弦楽器の掛け合いがとても美しく、まるで大聖堂でミサを授かっているような雰囲気であった。オケも熱演で、終盤の盛り上がりが感動を与えた。
さて、問題・・・・というか、驚いたのは未完成。こんなゆっくりとしたテンポの未完成を聴いたのははじめてである。アマチュアのオケだからテンポを落としているわけではない。指揮者(山口哲人)の解釈である。第一楽章の終わりでは、演奏がストップしてしまうのではないかと、ハラハラしたほどである。経過部分のホルンのソロなどは引っ張るだけ引っ張って吹いていて、よく我慢したと思う。
テンポが遅いだけではなく、伸縮もユニーク。解釈も重厚で、金管群もかまわず強奏する。まるで、ワーグナーを聴いているような錯覚を覚えた。あるいは、かのフルトヴェングラーが未完成を振ったらこんな具合になるのではなかろうか?最近は、躍動感あふれるスッキリとした演奏が多い中で、こうした重厚な解釈は珍しい。その意味で大変楽しめた演奏ではあった。
社長さんのクラリネットはこの未完成に登場。クラリネットソロはとても品のよい雰囲気のある演奏でさすが。
アンコールは、エルガーの威風堂々。大いに盛り上がった。再来年の2月~3月ころ、銀行合併5周年を祝し、銀行オーケストラと銀行合唱団の共演でベートーヴェンの第九を演奏するらしい。合唱団の人数が足りないので、私の合唱団にも出演依頼が来ている。アンコールには、この威風堂々を歌いたいな。私は二度ほど合唱付の威風堂々を歌ったが、大変気持ちよく、歌いたい曲である。
さて、来週は銀行合唱団の演奏会である。
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