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2009年1月14日 (水)

バッハ あるいは厚くて高い壁

丸の内合唱団の次回公演曲は、バッハの「モテット」。

12日は祝日なので強化練習と称して二部制の練習。私は家の用事があったので遅れて参加した。嫌な予感がしたのだけれど、行ってみて「ガーン」。なんとⅠコアのバスが私しかいない・・・・つまりソリスト状態。しかも、なぜか途中をすっ飛ばして75小節から練習だったのだ。

私は自慢じゃないけど、楽譜も読めないし音感もない。したがって、できるだけ予習をするように心がけてはいる。ところが今回はすっ飛ばして未知の領域なので神尾さんの口伝えでまねるしかない・・・・・アア。オマケにバッハは16分音符連続のメリスマが多く、頭がくらくらしてきた。場所を移しての第二部では、とうとう熱が出てきた。ということで早退したのである。

翌日、訪問先から直帰。年明け以降どうも右肩が痛くてなかなかよくならない。もともと凝り性だがどうもおかしいと感じたので、自宅近くの信頼できる(笑)マッサージへ。

先生いわく「五十肩の症状ですね。それと首がものすごく凝っている。特に目のツボ。最近、目が疲れるようなことが多いですか?」・・・・・・・「ガーン」。これはバッハの16分音符の呪縛だと実感した次第。楽譜を見ると五十肩が治りそうもないか・・・・耳で覚えるしかないなあ。

バッハの壁は厚くて高い。でも、スイング感があっていい曲なんだけどね。

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2009年1月13日 (火)

きじ・・やっと食べた

「きじ」というのはお店の名前です。そう、お好み焼きの有名店。

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一度食べてみたかった。丸の内TOKIAビル地下レストラン街の「きじ」。いつ行っても長蛇の行列であきらめるしかなかった。今日は11時に急用が出来て丸の内へ、その帰りに昼飯をとTOKIAに寄ったのだが、11時半前だったので誰も並んでいない。思い切って扉を開けると、この時間でも8分の入り。一人なのでカウンターに通された。

この店は東京でもいまや有名だが、本店は大阪梅田。梅田の店は知る人ぞ知る名店、ごちゃごちゃしたところにあって探すのが難しいが、大阪いち美味しい・・・・と会社の同僚が言っていた。だから、いつかは食してみたかったのだ。因みに、このTOKIA地下レストラン街は変わっている。関西を中心としたお店が並んでいて、開発した三菱地所の目の付け所のよさが実感できる。この「きじ」のほかにも、僕の好物、やみつきになる「インディアンカレー」(大阪)、大阪うどん「つるとんたん」等など。別系統だが福政社長さんのベルギービール「アントワープ・セントラル」も好きだ。

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さて、なにを頼もうか・・・・・通ならスジ焼きだろうが、初めてなのでミックス焼き1050円を注文。ほかに150.円と格安のご飯+味噌汁を注文(おかわり自由)。食感は「きじ」という店名どおり、生地に特徴があるようだ。ふわっとしていてとても旨い。どちらかというと、大阪のゴテゴテ調ではなく上品な美味しさかな。鶏がらのダシがとてもよい味を出している。しかし、大振りなイカや蛸がゴロンと入っていたり、糸こんにゃくなど東京のお好み焼きにはない食材が新鮮。かなりのボリュームだがペロッと平らげてしまった。

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従業員もてきぱきして実に気持がいい。皆関西弁で、これまたよい味を出している。お客への気配りも行き届いていて、見も心も温まる。やはり噂にたがわぬ名店だ。行けて良かった。

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2009年1月 8日 (木)

必見!必聴 明日のTV番組

明日教育テレビで午後9時から、クラシック音楽・日本芸能ファンには垂涎の?番組が放映されるのでお伝えしてきます。録画しないと悔やみますよ(笑)。

http://www.nhk.or.jp/etv50/detail.html#7

「ETV50クラシック・アーカイブ~和洋名演名舞台~」
第一部:9時~101時45分:日本の伝統芸能
第二部:10時45分~0時30分:来日クラシック演奏家

まずはこのブログの読者に関心のある第二部から。NHKアーカイブスの来日名演集です。番組では、クライバーの「ベト7」が超名演と紹介されていますが、それは当然として(笑)、カラヤンのは1959年最初で最後のウィーンフィルとの来日公演。若き日のカラヤン、しかも日比谷公会堂というのが泣かせます。三大テナーも聴きものだが、デル・モナコやシミオナートは今の人は知らないだろうな。シュライヤーの「水車小屋」、シェリングのバッハも十八番。抜粋が多いが、当時の雰囲気は十分に伝わってくるだろう。

「交響曲 第7番 ロ短調“未完成”第1楽章(抜粋)」    
                      シューベルト作曲
            (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン
        (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  ~東京・日比谷公会堂で録画~              
                              
「スペイン舞曲 第5番(抜粋)」      グラナードス作曲
               (ギター)アンドレス・セゴビア
「歌劇“オテロ”第2幕から“神かけて誓う”」 ヴェルディ作曲
              (テノール)マリオ・デル・モナコ
                (バリトン)ティート・ゴッビ
                (指揮)アルベルト・エレーデ
                  (管弦楽)NHK交響楽団
  ~東京宝塚劇場で録画~                 
                              
「歌劇“フィガロの結婚”第2幕から“さあ、ひざまづいて”」 
                      モーツァルト作曲
                  (ソプラノ)アルダ・ノニ
             (ソプラノ)オリエッタ・モスクッチ
        (メゾ・ソプラノ)ジュリエッタ・シミオナート
                 (指揮)ヴィットリオ・グイ
                  (管弦楽)NHK交響楽団
  ~東京・産経ホールで録画~               
                              
「無伴奏バイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調      
         BWV1004から“シャコンヌ”(抜粋)」
                     J.S.バッハ作曲
             (バイオリン)ヘンリク・シェリング
「ピアノ協奏曲 ト長調から 第1楽章(抜粋)」 ラヴェル作曲
    (ピアノ)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
              (指揮)アレクサンダー・ルンプフ
                  (管弦楽)NHK交響楽団
  ~東京文化会館で録画~                 
                              
「歌劇“リゴレット”第3幕から               
     “風の中の羽のように”(女心の歌)」ヴェルディ作曲
           (テノール)ルチアーノ・パヴァロッティ
             (指揮)ロヴロ・フォン・マタチッチ
                  (管弦楽)NHK交響楽団
  ~東京文化会館で録画~                 
                              
「歌劇“アドリアーナ・ルクヴルール”第1幕から       
           “あなたに母の優しさを”」チレーア作曲
                (テノール)ホセ・カレーラス
             (ソプラノ)モンセラート・カバリェ
              (指揮)ジュゼッペ・デ・トマージ
                  (管弦楽)NHK交響楽団
「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”から         
       “おかあさん、あの酒は強いね”」マスカーニ作曲
               (テノール)プラシド・ドミンゴ
                 (アルト)ネッラ・ヴェッリ
          (指揮)オリビエロ・デ・ファブリティース
                  (管弦楽)NHK交響楽団
「ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101から     
             第1楽章(抜粋)」ベートーベン作曲
           (ピアノ)ウラディーミル・ホロヴィッツ
  ~NHKホールで録画~                 
                              
「歌曲集“美しき水車屋の娘”から“どこへ”」シューベルト作曲
             (テノール)ペーター・シュライアー
              (ギター)コンラート・ラゴスニク
  ~東京文化会館で録画~                 
                              
「二重協奏曲 イ短調 作品102から 第1楽章(抜粋)」  
                       ブラームス作曲
             (バイオリン)アイザック・スターン
                   (チェロ)ヨーヨー・マ
                     (指揮)秋山 和慶
                  (管弦楽)NHK交響楽団
  ~東京・サントリーホールで録画~            
                              
「ピアノ協奏曲 ト長調から 第3楽章(抜粋)」 ラヴェル作曲
               (ピアノ)マルタ・アルゲリッチ
                (指揮)アルミン・ジョルダン
             (管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団
  ~東京・昭和女子大学人見記念講堂で録画~        
                              
「ポロネーズ 変イ長調 作品53“英雄”(抜粋)」     
                        ショパン作曲
              (ピアノ)スタニスラフ・ブーニン
  ~NHKホールで録画~                 
                              
「交響曲第7番 イ長調 作品92」     ベートーベン作曲
                (指揮)カルロス・クライバー
              (管弦楽)バイエルン国立管弦楽団
  ~昭和女子大学人見記念講堂で録画~

第一部日本の伝統芸能も、超がつく名人・名演揃い。解説では、歌舞伎の勧進帳、隅田川。人形浄瑠璃の車引などが名演と紹介されている。

私的には、上方舞:四世井上八千代の「長刀八島」は、あの小さな体でこんなスケールの大きな舞が舞えるかと驚嘆します。
地唄舞:武原はんの「ゆき」。しっとりとした女の情念を描いたら、この人の右に出るものはいません。極め付きの名演。
能楽:観世寿夫の「井筒」。若くして亡くなった、能楽界(観世流)の天才、寿夫の至芸です。

 - 第1部・時超至芸鑑 -                
▽豊竹山城少掾の車引、中能島欣一の岡康砧、歌右衛門の隅田川な
ど名人たちの貴重な映像が満載。特に八世幸四郎、九世海老蔵、七
世梅幸による勧進帳は見もの。                
                              
人形浄瑠璃「菅原伝授手習鑑 車引(抜粋)」         
                   (浄瑠璃)豊竹山城少掾
                     八世 竹本 綱大夫
                       豊竹つばめ大夫
                         竹本津大夫
                    (三味線)鶴澤 藤蔵
                     (人形)吉田難波掾
                              
地唄舞「ゆき(抜粋)」                   
                      (舞)武原 はん
                   (唄、三絃)富山 清翁
                      (箏)富山美恵子
                              
上方舞「長刀八島(抜粋)」                 
                   (舞)四世 井上八千代
                   (唄、三絃)富崎 春昇
                 (三絃“替手”)富山 清翁
  ~大阪歌舞伎座で録画~                 
                              
舞踊・長唄「鷺娘(抜粋)」                 
                     (立方)中村 芝翫
                              
舞踊・清元「傀儡師(抜粋)」                
                     (立役)花柳寿南海
                              
舞踊・長唄「浦島(抜粋)」                 
                     (立方)西川 扇蔵
                              
筝曲「岡康砧(抜粋)」                   
                  (箏“低音”)中能島欣一
                  (箏“高音”)中能島慶子
                         島 千華能
                     (尺八)納富 治彦
                              
舞踊・清元「隅田川(抜粋)」                
                    (立方)中村歌右衛門
                         中村鴈治郎
                   (浄瑠璃)清元志寿太夫
                    (三味線)清元栄三郎
                   (蔭囃子)田中傳左衛門
  ~NHKホールで録画~                 
                              
能「井筒(抜粋)」                     
                     (シテ)観世 寿夫
                     (ワキ)宝生  閑
                      (笛)藤田大五郎
                     (大鼓)瀬尾 乃武
                     (小鼓)大倉長十郎
                     (地謡)観世 静夫
                         山本 順之
  ~東京・喜多能楽堂で録画~               
                              
歌舞伎「勧進帳(抜粋)」                  
                      八世 松本幸四郎
                      九世 市川海老蔵
                      七世 尾上 梅幸
  ~東京・歌舞伎座で録画~                
                  【キャスター】山川 静夫
                         牧瀬 里穂
                     【司会】高橋 美鈴

           
                              

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2009年1月 7日 (水)

プッチーニとフリーメイソン

プッチーニがフリーメイソンだとは知らなかった。この前ブログで採り上げた番組「まるごとプッチーニ」で、なかにし礼が発言してました。

西洋の著名人にフリーメイソンが多いのだが、音楽家も例外ではない。モーツァルトは大変有名だし、ハイドンやベートーヴェンもそうだと思う。しかし、プッチーニは初耳だった。なかにし礼は「トゥーランドット」はフリーメイソンのオペラだというのである。

プッチーニはフリーメイソンの啓蒙思想、自由・平等・博愛=友愛思想に感銘を受けていたらしく、トゥーランドットのお伽噺にこの思想を当てはめた。メイソンを象徴する3という数字が随所に出てくる。3人の大臣(ピン・ポン・パン)。トゥーランドットが投げかける3つの謎。クライマックスの太鼓の3音・・・・

これは聞いて、私はメイソンの音楽として有名なモーツァルトの魔笛を思い出した。3人の童子、3人の侍女、3人の僧侶、3つの難関、冒頭の3和音・・・トゥーランドットそっくりなのである。3という数字は最初の奇数と偶数、それを調和させる三つ目の数字からなり、3角形を構成する。3角形の象徴は光であり、光を当てる=啓蒙=人を目覚めさせることに繋がる。トゥーランドットに即して言えば、人を目覚めさせる=「誰も寝てはならぬ」のナンバーに繋がるのである。

さらには、リューという地上の愛を超越して(リューの死)、改めてカラフはトゥーランドットとの天上の愛に目覚めるのという筋立てもメイソンの思想を反映しているのだろう。

このような状況証拠がると、プッチーニもフリーメイソンだろうと思わざるを得ないのだ。ここまでプッチーニを駆り立てたものはなにか?背景に彼のダークサイドの存在があったのに違いないと思うのだが・・・・・。

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2009年1月 4日 (日)

エディット・ピアフ~愛の賛歌を見る

つい見てしまいました。テレビ東京の映画特別番組「エディット・ピアフ~愛の讃歌」。

ピアフは母国フランスは勿論、日本でも有名なシャンソン歌手。映画の表題の「愛の讃歌」や「バラ色の人生」などを歌いシャンソン界に金字塔を打ち建てた。例えはあまりよくないが、オペラ界のマリアカラスのような偉大な存在である。ついでにいうと、映画の原題はラヴィアンローズ=バラ色の人生であり、愛の讃歌ではない。これは、日本では愛の讃歌の方が知名度が高いことを考慮してのものだろう。

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私は昔から彼女の歌が好きで、必ずしも美声ではないが張りのある力強い声、深い感情を湛えた素晴らしい歌い口、表現力には惚れ惚れする。一度聞いたら忘れられない独特の声である。この意味でも、マリア・カラスに似ているかもしれない。日本の歌手では、中島みゆきかなあ。

映画は、カットバック(回想部分)が多く入り組んでいてかなり見難いが、史実に忠実なつくりになっている。彼女の人生は、波乱万丈で貧困、両親との離別、売春宿への寄宿(親戚が経営していた。彼女自身は売春していない)、酒、薬物、最愛の人との死別・・・・など、ありとあらゆる苦難が襲い掛かる。しかし、ピアフは破天荒な性格ではあっても、常に自分を信じて、プライドを持ち、前向きに進んでゆく。そしてついに栄光を勝ち取る・・・・まあ、まさに100年に一度の天才であった。

そんな天賦の才能=声を持ったピアフであるが、新進作詞家レイモン・アッソがいなかったなら、彼女は大輪の花を咲かせなかったかもしれないところが面白い。ピアフはそれまで誰からも歌を教えてもらったことはなかったが、アッソは3年もの歳月をかけて、彼女を徹底的にしごいた。これにより、ピアフはキャバレー歌手から、音楽ホールの歌手へ、ついには米国カーネギーホールで歌うまでに成長したのである。

さて、彼女は生涯二度結婚をしたが、一番愛した男はプロ・ボクサーのマルセル・セルダン。セルダンには妻子がいたが、相思相愛、ピアフにとってセルダンは「人生をかえた唯一の男」と言わしめるほど、ピッタリの関係だったようだ。映画では、セルダンを愛しむように、「ばら色の人生」を熱唱する。

「私をしっかり強く抱きしめて、魅惑の言葉を聞かせてください。これこそ、バラ色の人生です。あなたが口づけする時は最高に幸せ。そして私は目を閉じてバラ色の人生を見るのです」

しかし、セルダンは飛行機事故で死んでしまう。その時のピアフの狂乱ぶりには胸を打たれる。そこで歌う歌こそ「愛の讃歌」である。

「空が落ちてこようと、大地が崩れ去ろうと、そんなことどうでもいいの。貴方が愛してさえくれれば、世の中どうなってもいいの・・・・・・・いつか、人生があなたを奪っても、あなたが死んでも、あなたが遠くへ行っても、あなたが愛してすれさえすれば平気。だって、私も死ぬのだから。私達は永遠の中に生き・・・・・」。

セルダンの死後、ピアフはモルヒネ中毒になるなど晩年は苦しみのうちにあった。しかし、死ぬ前(といっても48歳)に、雑誌の?インタビューに答えて話す言葉が素晴らしい。

「歌えなくなったら?」→「生きていないわ」

「死を恐れますか?」→「孤独よりマシね」

「女性へのアドヴァイスは?」→「愛しなさい」

「若い娘には?」→「愛しなさい」

「子供には?」→「愛しなさい」

主役のマリオン・コティヤールは熱演(アカデミー主演女優賞)である。

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2009年1月 3日 (土)

プッチーニ・・・その愛の遍歴

先ほどNHKのニューイヤー・オペラコンサート・・・別名「クラシックの紅白」をみていたら、丸の内合唱団のガラコンサート(第九)のソリストをつとめた佐藤泰弘さんが出ていて驚いた。「紅白」に出られるんだから、実力あるんだなあと、妙に納得してしまった。ほかには、先日の芸大演奏会で、瀧井先生からご紹介いただいた、芸大オペラ科の直野資教授と佐々木典子教授も出演しておられた。マルガツは、これからこのお二人にお世話になることになるだろう。

「クラシックの紅白」には、日本を代表する歌手達が出ているのだが、年の経過を感じることも多い。テノールの佐野さんは頭がずいぶんと薄くなったなあとか、ソプラノの高橋薫子さんもオバちゃんになったなあとか(高橋さんはもともと童顔だがら、かわいいオバちゃん)・・・・・まあ、自分も歳をとっているのだから、しょうがない。ヘルデンテノールの成田さんは健在だし、福井敬さんもいい声出してる。幸田浩子さんはコケティッシュで、オランピアははまり役。林美智子さんのカルメンは可愛すぎてアバズレ女とは程遠くて面白かった。

さて本題だが、正月には撮りだめしたDVDを見ようと考えていたが、一向にはかどらない。撮りだめした量が膨大なのである。やはり、会社をリタイヤしないと無理かもしれないな。

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そのなかで、NHKハイビジョンで12月にやっていた「まるごとプッチーニ」を見ている。昨年が生誕150周年で、番組はトゥーランドット、蝶々夫人、ジャンニ・スキッキ、大好きなボエームという取り合わせだが、ゲストのトークも面白い。なかにし礼、堀内修(評論家)、「クラシックの紅白」にも出演していた売れっ子、幸田浩子(歌手)の面々である。

オペラに混じって興味深いのは、ドキュメンタリー「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」(副題プッチーニの光と影)というドイツのフィルムである。プッチーニの妻エルヴィーラは悪妻として有名だが、一方でプッチーニ自身の女性遍歴もたいしたものである。実際プッチーニは女性にもてた。番組であのジェローモが「プッチーニはチョイワルおやじだ」とコメントしていたが、まさにその通りで、男としてはうらやましい。ただ、単純に「この悪妻にして、この浮気亭主あり」では片付けられない事情があった。このフィルムでは、プッチーニが公的にはオペラで大成功を収め大作曲家として高い地位と名誉を得た半面、プライベートでは常に愛を渇望していたことが明かされる。たくさんの愛人役が次々に登場し、彼との性愛を告白するのだが、そこにはいつも孤独なプッチーニの姿がある。

このフィルムでは精神分析医などがコメントし、フロイト流の精神分析が行われる(実際にフィルムにはフロイト役が登場する)ところが、いかにもドイツ映画らしい。プッチーニは一種のマザーコンプレックスなのだろう。おそらく、イタリアでは祖国の英雄プッチーニにこんな扱いは出来なかったろうし、そもそもダークサイドを見ようという発想はイタリア人にはあるまい(イタリアの方には失礼しました!)。

しかし、ゲストの話をあわせ聞いて面白かったのは、プッチーニの有名なオペラの主人公は全て女性で、しかも例外なく悲劇的な結末を迎えること。精神分析医いわく、マザコンの反作用あるいは愛を与えてくれない「女性」という存在へのプッチーニの復讐であると。そこで、「トゥーランドット」では、最後は氷の女トゥーランドットの心も溶け、カラフと結ばれるのでは・・・・・という反論がありそうだが、違うのである。プッチーニが作曲したのはリューが自害するところまで。エンディングは弟子が完成させた。とても興味深いのは、プッチーニはエンディングまで作曲する時間はたっぷりあったのに、なぜか筆を折った。書こうとしなかった・・・いやハッピーエンドを書くのが怖かった、書けなかったのである。まさに、プッチーニのダークサイドを見る思いがする。

まあ、そんな精神分析的なことは置いておこう。なにがあろうとも、プッチーニの音楽は美しく、そして輝いている。理屈抜きに、人に涙させる素晴らしいパワーを持っている。さて、そろそろボエームを見るとするか。

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2009年1月 2日 (金)

マルガツ 「美しい」第九の評価

年明けそうそう、体調がよくない。年末にかけて某オケ、マルガツと本番出演が続いたこともあるのだろう。張り詰めていたものがなくなったからかもしれない。因みに、地方勤務の息子が帰省したとたんにインフルエンザに罹り寝込んでいる。私もインフルエンザでなければよいのだが・・・・・。

年末ガラコンサート(第九)の評判はとてもよかったようだ。何人かの知人に聞いたり、ネットでブログを検索してみたりした。そのなかで、当日ご招待した芸大の瀧井教授から詳しく話をうかがえたので、ここで紹介したい。

とにかく、第九が素晴らしかった。とても美しくかつ上品に仕上がっていたのでビックリした。第九というと、合唱団が「大声を張り上げて歌う」のをよく見かける。ところが丸の内合唱団は、響きや4声のブレンドが素晴らしく綺麗で感心した。マルガツを初めて聴いたが、期待していた数倍以上のレベルであった。おそらく、合唱指導(神尾先生)が非常に行き届いているのだと思う。できることなら、この合唱でアンコールにナブッコを聴いてみたかった。スポンサーの方々も、ほかの第九と比較できる経験が少ないので、「これは素晴らしい演奏です」と強調して、初めてスポンサーもレベルの高さに気付いたようだった。

以上、こんな感じです。やはり神尾先生が一所懸命に指導していた、今年のテーマである「美しい第九」が実を結んだということなんですね。プロの先生が評価しているのですから、マルガツの皆さんよかったですね・・・・と同時に自信を持ちましょう。神尾先生ご指導ありがとうございました。瀧井先生は演奏中、丸ビルを駆け巡って(行動的な先生なんです)、三階の音響が一番素晴らしいこと、ソリストのマイクの音量が大きすぎたことなども指摘されていました。我々の合唱を聴いて、すでに秋に予定されている「芸大アーツin丸の内」で、芸大が丸の内合唱団とオペラ曲を歌う・・・という企画に思いをはせていらっしゃいました。今から楽しみです

さて、今回のガラコンで私が気がついたこともこの機会に申し上げておきたい。

ひとつは、舞台から見た限りでは観客の数はかなり多く、大盛況だった。しかし、拍手が少なくちょっと寂しかったことがある。通りすがりのお客さんもいて、クラシックにはあまりなじみのないお客さんだと、拍手の仕方も分からないかもしれない。できれば、合唱団の知り合いをもっと沢山呼んで、会場を盛り上げてほしかった。まだまだ、団員の集客が足りないように思えるし、団員の知り合いには盛大に拍手をしてもらうようにしたい。広報・渉外担当としては反省点である。

二つ目に、オーケストラの約半数がアマチュアだったこと。これは予算の制約やオケの手配が遅れたことも関係しているのかもしれない。結果、指揮者もおっかなびっくりのところがあり、思い切り指揮棒を振れなかったこともあったようだ。今後はもっと早く手配できるようにする・・・・・これも合唱団渉外、企画会社、スポンサーさんの反省点だろう。ついでに言うと、以上の制約もあったはずだが、オケだけの部分、たとえば男声合唱のあとのオケのアレグロ総奏Kの部分は、指揮者の顔がずっと下を向いていて勿体なかった。指揮者は主役だから、アンコールの威風堂々の時のように、もっとハデにオーラを出してオケを引っ張ってほしかったと思うのは私だけではないはずである。

三つ目がアンコール曲。「千の風」は、私自身は好きな曲で、会場と一緒に歌えてよかったと思うし、今回のベストチョイスであることは疑わない。ただ、曲の内容自体ガラコンサートにはちょっと相応しくないという意見が、観客や合唱団のなかにもあったことは事実。次回は検討の余地があると思う。

読者の皆さんも、ぜひ今回のガラコンの感想をお聞かせください。次回の参考にもさせていただきます。

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2009年1月 1日 (木)

宴の後・・・・・

昨夜は丸の内合唱団ガラコンサートの後、打ち上げがあった。とても楽しく談論風発・・・・・翌日まで(笑)続いていたようだが、残念ながら体力と家庭の制約があるわが身にとっては、最後までお付き合いしかねる。

しかし、合唱団の中心をなすと思われる「アラフォー」パワーには恐れ入るばかりである。アラフォーというと女性を想像するが、マルガツの場合は男声のアラフォーも凄い・・・・・というか、気のせいか合唱好きの男性は独身が多いような気もする。合唱に身を入れすぎて、婚期を逃した・・・・というのではシャレにならない。いっそのこと、合唱団の中でパートナーを見つければ、全て上手く行くような気もすするのだがどうだろうか。もっとも、私はとうにアラフォーを過ぎ、この前は家内から、もうすぐ「アラカン」と皮肉られた。アラカン・・・・わかりますか?嵐寛寿郎(古い!)じゃあないですよ(笑)。

さて、大きなイベントが終わると「宴の後」の寂しさが付きまとうが、年が明けて2009年がスタートした。昨年のアメリカ発金融危機=リーマンショック以来、世界不況の嵐が襲い掛かり、未曾有の経済危機。いまだ先が見えない状態が続こう。こうしたなかで、今年は、私は三つの「よき人」としてのバランスをとってゆきたいと思う。三つとは、よき会社人、よき趣味人、そしてよき家庭人である。

よき会社人は言わずもがな。卑しくも、小さいとはいえ会社の経営に携わってる以上、たとえ極めて厳しい環境であろうとも、会社のためにベストを尽くすのは当然である。旧来の考え方にとらわれず、いつも新しい道を模索するチャレンジ精神も忘れてはならない。そして、苦しい中にあっても、常に明るく前向きに行動したいと思う。私が以前勤めていた金融機関のトップ経営者の座右の銘「明るければ強し」を実践したいと思う。

よき趣味人も大切。趣味人というと、なにか隠遁者のような響きがあるが、趣味は人間の幅を拡げる・・・・・なんて物分りのよい表現ではなくて、単純に合唱が楽しいということだ。ストレスも綺麗に発散される。ところが、合唱団の運営に携わると、いろいろな衝突があり逆にストレスが溜まってしまう。多かれ少なかれほかの役員も同じなのではと思う。なにも言わない、動かないほうがよいとも思うが、それは私の性分に合わない。なにせ「妄想&暴走」をモットーだと公言する(笑)異端児だから、ことあるごとに軋轢を生み、役員を辞めてしまいたいと思うことも多々。でも、誤解しないでいただきたいのは、自己満足ではなく、団員の皆さんが喜ぶだろうと思ってやっていることなのである。役員の皆さんを巻き込むのは大変心苦しいのですが、団員さんが喜ぶのであれば・・・・・と思いたい。そうでなければ、すぐ辞めて(笑)歌だけを歌っていたい。でも、歌を歌うことで、精神的(感激、感動!)かつ肉体的(ウエストが細くなるメタボ対策)に健全なバランスが保てることは素晴らしい。

最後に、よき家庭人。実は一番大切なものだ。よき会社人、よき趣味人になる大前提が家庭人である。家庭が安定していなければ、仕事も趣味も成り立たない。しかし、往々にして家庭は犠牲にされがちなのである。卑近な例だが、この年末も仕事の繁忙と第九の公演が重なり、家事の手伝いをほとんど出来なかった。もっと計画的に予定を立てていればと反省しきり。よき家庭人であることは、計画性・・・・いや、よき会社人、よき趣味人にとっても計画性がポイントであろう。

ということで、ちょっと安易な結論ですが、今年は計画性の年にしたい。

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