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2007年11月28日 (水)

「第九」の兄弟って?

「第九」の兄弟って?第九のテーマは「人類皆兄弟」ですが、第九の兄弟とは「ミサ・ソレニムス」(荘厳ミサ)のことなんです。

今夜、サントリーホールで新日本フィルのコンサートを聴きに行きました。いつもはトリフォニー定期に行くのですが、今回は特別。ソリストの池田香織さんが出演するからでもあります。

ミサソレは第九と作曲時期が重なっていて、いわば兄弟の関係なんです。独唱、合唱、オケと編成もほぼ同じ。ミサソレは教会ミサのテクストに則っているので曲想は異なりますが、「グロリア」の冒頭などは第九を髣髴とさせる力感みなぎる音楽です。演奏が始まる前に、指揮者のイケメン=アルミンクさんがプレトークをしました。この曲はミサ曲=神を讃える音楽としては不安定な部分が多い・・・・という指摘です。グロリア(神の栄光)やクレド(信仰宣言)においてもなのです。特にクレドの「私は教会を信じます」という部分はテノールが歌いますが、ほかの声部は違う歌詞を歌っていて、テノールが埋もれてしまいます。これは、アルミンクさんもはっきり言いませんが、ベートーヴェンは教会を信じていない、いや教会・宗教を超越した「神」を信じているのだ・・・・と私は理解しました。第九との関係で言えば、ミサソレを完成させた後に、更なる高みである第九で宗教を越えた人類愛・世界愛を讃える域に達したというのが私の解釈です。いかがでしょうか?

さて、演奏も素晴らしかった。ミサソレはずいぶんと前に一度聴いたことがありましたが、その時の印象は難解な曲。でも、今日聴いてなんて素晴らしい曲なんだろうと感心しました。昨年から合唱を始めたせいで聴き方も変わってきたのでしょうか?第九と同じように合唱にも器楽的なテクニックが求められ、とても難しそうですがさすが栗友会。ピシッと決まっています。バスの深くそしてとても柔らかい声・・・・しびれました。

独唱も素敵。ほとんど池田さんのガン見状態(笑)。13列だったので、よく見えるだろうと思っていましたが、ソリストはオケの前ではなく、後ろの合唱団の前。オペラlクラス持っていってよかったです。結構アルトが目立つ曲で、美声・美顔(笑)に酔いしれました。あとはテノールのサカリアセンが光っていました。

でも、このミサソレ、最終曲のアニュス・デイの最後になって、急にティンパニーの連打を伴ってラッパの音が・・・・・・ちょっと違和感だなあ。終わり方もあっけないし。ベートーベン自身が「最高傑作」というわりには、最後の部分はいただけません、という感想です。

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2007年11月10日 (土)

そして・・・・・神戸

そして神戸・・・・・クールファイブの名曲ではありません。今週の木曜、金曜で出張にいってきました。ハードなスケジュールで、東京→京都→大阪(本町、梅田)→神戸(元町、三宮)→名古屋(柳橋、栄)→東京(池袋)というものです。最後の池袋は合唱の練習ですが、帰宅したらもうクタクタになりました。

各地を回った中で、そして・・・神戸なんです。仕事で神戸に行くのは数回目。夕食は同僚と元町の牡丹園別館で中華です。戦後間もない創業で、多くの文人たちに愛された名店です。広東料理ですが、比較的あっさりしていていくらでも食べられる(笑)。前の会社にいるときも来ましたが、いつも大繁盛です。近くに、本館牡丹園というまぎらわしいお店があるのですが、これは当店とは無関係・・・・・・という看板が入口に掲げてあるのが面白い。間違って行ってしまう人がいるのでしょう。http://www.botanen.jp/

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宿泊は神戸で。いつもは大阪宿泊が多く、ホテル好きな私としては大阪のシティホテルはほぼ泊まり尽くしました。おそらく二つのタイプがあって、気に入ったホテルを定宿にする人と、私のように色々なところを泊まり歩くタイプ。私はちょっと収集癖があるのかもしれません(単にミーハーか?)。さて、神戸もホテルがたくさんあって、どこにしようか迷いました。最近の週刊ダイヤモンドでホテル特集をやっていて、そのなかで有識者?の評価が高かったのが神戸ポートピアホテル。でも、地元では古いホテルということで、あまり評価は高くないようです。有識者の一人が牛窪恵さん。http://www.hachinoji.com/about_ushikubo.html 実は週刊ダイヤモンドの特集で、私が牛窪さんからインタビューを受けることになっていたのですが、なぜか実現せずで残念な思いをしました。

Photo その牛窪さんの新刊「オトナの極上ホテル」で採り上げられたのがポートピアホテル。彼女いわく、夜景の素晴らしさには「腰が抜ける」ほど、だというのです。それを聞いたら、行かない手はありません。確かにポートピアホテルは、神戸港から突き出した人工の島ポートアイランドにあるため、神戸の「百万弗の夜景」(表現が古いが)が離れたところから一望できる位置なのです。元町での夕食の後、9時過ぎにホテルにチェックイン。さっそく、最上階にあるラウンジバーに向かいます。確かに、神戸そして六甲の夜景がゴージャスな輝きを放っています(写真は携帯なのでぼけていますが)。腰が抜けるかどうかは別として、絶好のデートスポットであることは間違いありません。私はというと、夕食時の紹興酒とこのラウンジでのフローズンダイキリで、もはや酒で腰が抜ける状態(笑)。酒弱いんです。

翌朝は同じラウンジでビュッフェ形式の朝食。朝の景色も素晴らしく綺麗です。しばらくボーっと見ていたかったのですが、仕事に向かわなくてはならず残念。ひとつ惜しいのは、携帯写真の端っこに写っているアパレルのワールドのビル。せっかくの景色に目障りなんだなあ。ワールドは神戸の有力企業ですから仕方ありませんね。

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おまけの写真は、出張一日目に京都の駅ビルで食べた昼食。「田ごと」のきのこ蕎麦膳です。色とりどりで美味。箱鮨もついています。デザートの蕨餅が絶品。ほんのりと甘く、さらっと口に解けて、特筆ものでした。

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2007年11月 4日 (日)

鎌倉能舞台

鎌倉能舞台で能を観てきました。

昨日はコンサート、今日は能と芸術の秋だなあ。大学時代能楽のクラブに入っていたので、お能は大好きです。卒業以来練習はやっていませんが、時々観に行きます。今日は会社の友人がチケットをくれたので、いそいそと鎌倉長谷へ。同じ鎌倉市内ですから、家からも近いんです。

鎌倉能舞台は初めてです。座席数160と小規模で能楽堂というよりまさに能舞台。いす席ではなく畳に座椅子で鑑賞します。能楽師の自宅にある能舞台(練習場)といった趣ですが、舞台と見所(ケンジョ:客席のこと)が接近していて、とても身近に感じられます。実はここの創設者=中森晶三さんは、私の大学時代の師匠(津村禮次郎)の兄弟子なんです。現在は長男の中森貫太さんが主催しています。

http://www.nohbutai.com/

Photo_3 演目は「経正(つねまさ)」。40分ほどの短い能ですが、小品であるが故の凝縮されたヒカリを放つお能です。平経正は平清盛の甥、一の谷の戦で戦死しますが、生前は琵琶の名手として名を馳せた貴公子。美しくも儚い物語なんです。いろいろ書きたいのですが、長くなってしまいます。一つだけ、お囃子のことを。お能のお囃子は舞台に向かって右から笛、小鼓、大鼓、あと太鼓が入ったり入らなかったりの編成です。この日は笛方が八反田智子さんという女性。最近でこそ女性の演者は珍しくなくなりましたが、約1割弱とか・・・・・・。笛や小鼓は女性に向いているかもしれません。シテ方(主人公)も女性が増えてきました。因みに私の師匠の師匠は日本で初の女性能楽師。津村紀三子と言います。まさにパイオニアですから、その苦労たるや大変なものだったらしい・・・・・というか、男勝りの人物だったそうです。女流誕生という本にもなっています。

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松原有奈というソプラノ

昨日11月3日は私の誕生日。文化の日は「晴れ」の特異日だし、国民の方々が祝ってくれるので(笑)、お得な誕生日です。そんな話には関係なく、地元鎌倉交響楽団のコンサートに行ってきました。創立45周年、第90回の記念コンサートです。ここはアマチュアですが団員が100人超もいてさすが文化水準の高い?鎌倉だけのことはあります。団の長老の話では、戦中戦後、今のN響の方々が鎌倉に疎開していてメンバーになっていたこともある由緒ある楽団。コンサートマスターが同じ会社の後輩だったのでよくご案内をもらっています。

Matsubara_2 さて、前置きが長くなりましたが、演目は「未完成」とオルフの「カルミナブラ-ナ」です。後者は実演では初めて聴きましたが、感心したのはソプラノの松原有奈さん。素晴らしく美しい声です。清冽で透明感があって、それでいてしっとりと温かみのある声。たとえは陳腐ですが、乙女か天使か、それとも聖女か・・・・・といった感じでしょうか。容姿もチャーミングで舞台栄えします。リリカルな声質ですが、鎌倉芸術館の大ホールが「幸せ」で満たされるのをこの耳、この目で実感できました。プログラムのプロフィールを見ると、新国にフィガロのスザンナで初登場し大喝采をうけたとか。納得です。

Photo ソリストではバリトンの牧野正人さんに期待して行ったのですが、松原さんを聴けて思わぬ収穫でした。さて、カルミナブラーナは20世紀ドイツの作曲家カール・オルフの大曲。曲全体に様々なリズムがあふれていて、さながらリズムの祭典でオケ、合唱ともに迫力満点です。中世の詩集が下敷きになっていますが、享楽的、風刺的でとても大きなエネルギーを感じます。歌詞の配列にも工夫が凝らされていて、聴く者を飽きさせません。戸塚混声合唱団は大変立派な演奏でした。聴いていて難しい箇所も随所にあるのですが、チームワークで切り抜けていました。本当に良い曲なので、機会に恵まれれば、ぜひ歌ってみたいものです。

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2007年11月 1日 (木)

もちべん?!

先月25日に東京駅地下に出現したGRANSTAで「もちべん」を買いました。

その日は、地元で「日本語の第九」の練習があり、そそくさと仕事を切り上げる。電車の中で弁当を食べるのが効率的なので(恥ずかしいが・・・)、GRANNSTAで物色しました。目を引いたのが駅弁屋極という店の「東京もちべん」です。

Photo_2 モチモチ好きには堪えられない代物です。おにぎり弁当はどこにでもあるのですが、お餅の弁当とは・・・・想像がつきません。本邦初だそうです。パッケージは可愛い。ウサギの餅つきのデザインでいかにもという感じ。でも、なんといってもネーミングですよね。「もちべん」というモッチリとした語感が食欲をそそります。

Photo_3 中身はというと、杵つき餅が5個入っていました。いわく、醤油磯辺餅、青海苔餅、五穀餅、黒米黒糖餅、醤油揚げ餅で、別紙としてありがたい「効能書き」が入っています。もち米はしっかりとしたコシともち米本来の甘みがある 佐賀県産ヒヨク米を使用。もち米を蒸篭で蒸してから杵でついた本格派・・・・・云々。餅はのどにつかえやすいので注意しろ、とおせっかいなことまで書いてあります。ほかにはイカさつま揚げ(これが旨い)、煮物、漬物がついています。写真は既に二つ食べてしまってから慌てて撮ったものです。

値段は900円也とちょっと高いかなあ。確かに手の込んだお餅ですが、餅はモチ。餅好きでなきゃ飽きてしまうかも・・・・・。まあ、話題づくりには貢献していますが、果たして定番商品として人気をモチ続けられるのか?

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