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2007年9月23日 (日)

ミナエ先生とオペレッタへ!?

今日は、ミナエ先生とオペレッタを観に行きました・・・・!!

まず、ことの成り行きから説明しますと。13時からサントリーホールでグループ企業の合唱団が主催するコンサートがありました。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」という2時間半の「エリアー」長い大曲です。これがなかなか素晴らしい名曲・名演奏でした。さすが、バッハをお蔵から再発見したメンデルスゾーンだけあって、起伏に富んだ聴き応えのある曲です。合唱団には、私の自宅のすぐ後ろに住んでいる人とか、前の会社でお世話になった人とか、関係者多数。なぜか、私が末席を汚している某オケ付属合唱団の前団長さんの姿もありました。そして、ピヨ吉先生がソリストときちゃ一睡もせずにまじめに聴きました。

ところがこの日は運悪く、新日フィルの定期がダブルブッキング。演目はオペレッタ「こうもり」ですから聞き逃せないんです。やむなく「エリア」は休憩時間にエスケープしてタクシーで錦糸町に向かいました・・・・・滑り込みセーフ。入場口で会社の人にばったり会う。「えー!お好きだったんですね」なんて話をしながらホールに向かいます。

会場は既に満席に近い入り。列の真ん中のシートに座ろうと入ってゆくと、席の後ろから手を振る妙齢の女性が・・・・・・えっつ、ミナエ先生どうして・・・・という状況に遭遇したのです。ミナエさんは演出助手のお友達からチケットを貰ったとのこと。しかし、2000人から入るホールで、すぐ後ろにとはねえ。会社の人もそうですが、この偶然にはビックリしました。

「こうもり」はコンサート形式とはいえ、舞台が確り作られていて十分に目を楽しませてくれました。歌い手もアイゼンシュタインのリッペルト、ロザリンデのイエンセンをはじめ芸達者ぞろい。観客席から思わず笑い声が漏れます。途中に、椿姫の歌が挿入されたり面白いことこの上ありません。筋はたわいのない茶番劇?ですがこれが実は我々小市民の心理を突いていて、考えさせられるのです。真面目なオペラも良いですが、「面白うて、やがて悲しき」オペレッタにこそ、人間の真理があるのではとも感じました。

ミナエ先生とは、せっかくだから二人でオペレッタ観にきたことにしようね、と約束をして、ホールを後にしました・・・・・ばらしちゃってゴメンナサイ。

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2007年9月17日 (月)

大人のオペラ

「大人のオペラ」を観に行きました。R・シュトラウスの「ばらの騎士」です。

オペラについてはほとんど素人ですが、オペラといえばイタリアオペラ・・・・・ヴェルディやプッチーニを思い浮かべますね。情熱的で感情的で、ベルカントで朗々と歌い上げるオペラです。ストーリーは起伏に富んでいるがどちらかというと単純なオペラ・・・だと個人的には思います。もちろん、こうしたイタリアオペラも大好きです。たとえば「ボエーム」は一番好きなオペラかもしれません。

Photo_2 今回観に行ったのは「ばらの騎士」。R・シュトラウスの最高傑作です。そして、大人のオペラ。元帥夫人・その恋人の若い伯爵・好色な男爵との結婚をひかえた若い美女・・・・の三角関係といってしまえば実も蓋もありませんが、その心理描写がものすごく巧みなのです。いつか若い二人の男女が惹かれあうようになり、最後には元帥夫人が悲しみを抱きながらも身を引く決心をして、二人の幸せを祈りつつ立ち去ります。そこで歌われるのが有名な第三幕の三重唱。美しく、悲しく、とても味わい深い音楽です。

面白いのは、若い伯爵はメゾソプラノ=女性ということ。三角関係といっても歌手はすべて女性。それに、第一幕・三幕では伯爵が女装するのですから、女性歌手が男性役を演じ、それが女装するというなんとも魅力的な設定になっているのです。モーツァルトの「フィガロの結婚」と類似した設定ですが、シュトラウスもフィガロにあやかって作曲したといわれます。シュトラウスはモーツァルトを敬愛していて、まさにロマン的・官能的な「モーツァルト」と言ってもよいと思います。このブログではとても言い尽くせませんが、本当に大人のオペラを堪能しました。

元帥ヴェルデンベルク侯爵夫人(S):ニーナ・シュテンメ
オクタヴィアン(Ms):ヴェッセリーナ・カサロヴァ

ゾフィー(S):マリン・ハルテリウス
レルヒェナウのオックス男爵(Br):アレフレッド・ムフ 他
指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
管弦楽・合唱:チューリッヒ歌劇場管弦楽団/合唱団

この「ばらの騎士」は同じ配役でNHKで放映していました(2004年)。指揮のメストはウィーン国立歌劇場で小澤征爾の後任となる人気者。1992年にロンドンフィルと初来日した時に聴いて以来です(本当はテンシュテットの指揮だったのですが急病で代役)。理知的な歌唱で美しいハルテリウスさんは僕のお気に入りです。

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2007年9月 6日 (木)

昭和の歌人(うたびと):服部良一

今夜、昭和の歌人(うたびと)たちシリーズ第六回:服部良一コンサートに行きました。

1 普段はクラシック乃至はJポップス(カラオケ!)なんですが、今回このコンサートに行ったのはヒョンなことからです。数ヶ月前にNHKの番組で中田喜直の特集をやっていました。雪の降るまち・・・・・など叙情味あふれる作風が好きで思わず見入ってしまいましたが、番組の主催者がJASRAC=日本音楽著作権協会だったのです。昭和の歌人(うたびと)のシリーズ。物故した名作曲家・作詞家を特集する企画です。面白そうなのでホームページを検索したら、今回の服部良一コンサートにたどり着いたというわけです。ネットで応募したら見事当選(無料)。おそらく、我々が日ごろカラオケで一曲歌うごとにチャリンチャリンと課金徴収されるので、その収益金で罪滅ぼし、いや失礼、こうした素敵な事業を手がけているのでしょう。

場所は文京シビックの大ホールです。1800名入る立派なホールですが、ほぼ満席の盛況。私は到着が遅かったので2階席の奥。そうそう、服部良一は存知ですよね。若い人はぴんと来ないかも。ミュージシャン服部克久の父親、同じく服部隆之の祖父に当たり、服部家は三代にわたる作曲家一族です。明治40年(1907年)生まれ1993年に亡くなりましたが、昭和を通して活躍した歌謡曲作曲家の大御所です。別れのブルース(淡谷のり子)、蘇州夜曲、湖畔の宿(高峰三枝子)、青い山脈(藤山一郎)など名曲を数多く作っています。今年は丁度生誕100周年にあたる年で、このシリーズに採り上げられました。若いころはクラシックを勉強していて、なんとあの大指揮者朝比奈隆と同じ楽団に、オーボエ奏者として所属していたそうです。

001 さて、当時の歌手はほとんどが物故しているので、現役歌手が歌います。しかも大物ばかりです。八代亜紀、美川憲一、谷村新司、タイムファイブ、中村美津子・・・・・凄いでしょ。司会は由紀さおりと、なぜか児玉清。雪村いづみまでご登場です。御歳70歳、「一杯のコーヒーから」を歌う声はまだまだ現役です。出だしを間違えて、収録直しもご愛嬌で、由紀さおりの「皆さん今のはなかったことにしてくださーい」というフォローも流石です。写真は淡谷のり子を継ぐ「ブルースの女王」(笑)美川憲一の「別れのブルース」です。

002 日本初めてのジャズ歌謡が「山寺の和尚さん」にはビックリしましたが、その続編が「尼寺に和尚さん」だと・・・・・あぶないあぶない(笑)。谷村新司はなぜか「昴」を歌いました。これは息子の服部克久が編曲したとか。でも、「生」昴が聴けたんですから大満足。それにしても服部良一の曲はメロディラインの美しさもさることながら、リズムが抜群です。ブルース、ボレロ、タンゴ、ブギヴギなど当時流行していた最新の素材を上手に取り入れているのは天才的ですね。最後は出演者全員と客席が揃って「青い山脈」の大合唱。とても気持ちよかったです。2時間半に及ぶコンサートもめでたしめでたし・・・・・こういう企画も楽しいものです。なお、この番組は9月29日午後7時45分からNHKのBS2で放映されます。いまから楽しみです。

追加:朝丘雪路、水谷八重子、東郷たまみの三人が「ホワイトクリスマス」を歌いました。朝丘は日本画家伊藤深水の娘、東郷たまみは洋画家東郷青児の娘で自身も画家。彼女たちは若ころ「ドラ猫シスターズ」を結成していて、服部良一の指導で歌っていたそうです。別名「七光会」、親の七光りという意味で、結成当時の映画フィルムも流されました。とても愉快ですね。

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