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2007年8月25日 (土)

日本語で歌う第九

この時期になると第九の合唱練習が始まります。

私の場合、某オケ合唱団、丸の内合唱団に加えて、地元の合唱団でも第九を歌おうと考え、今日初練習に参加しました。3つ掛け持ちですから、果たしてどうなることやら・・・・・・。

地元の第九は去年から歌詞が「日本語」になっています。これは古都鎌倉ならではの特徴を出そうという狙いもあるようです。実は、地元では四、五年第九を歌っていたのですが、去年から日本語になり、ちょっとそれは辛いなあと感じたのがきっかけで、某オケ合唱団に参加したという経緯があるのです。そのおかげで第九のみならず、デュリュフレのレクイエムや来年はドイツレクイエムを歌えることになったのですが・・・・・。

Photo_3 でも、やはり地元の第九も気になっていて、しかも合唱指導が大好きな富澤裕さんなので、思い切って参加してみることにしました。皆さんは、日本語の第九というと「晴れたる青空、明るい雲よ・・・・」を思い浮かべるかもしれません。これはシラーの歌詞との関連性は薄く違和感がありますね。でも、鎌倉の第九は「なかにし礼」作詞によるもの。シラーの歌詞を原典におきながら、意訳部分もあってなかなかの優れものなんです。

一部をご紹介すると、冒頭は「わが友よ 歌うなら もっと 快い歌を歌おう 喜びに見た歌を・・・・・」これは原典に忠実です。ところが、Freudeは愛と約されます。「愛! 愛! 愛こそ歓喜に導く光・・・・」なんて具合なんです。なるほどよく考えたなという感じもします。実際に歌ってみると、なかなかいけるんです。

富澤先生はクロール唱法のほかにも、機関車唱法や歌舞伎唱法を新たに編み出していて、大変に愉快でした。歌舞伎唱法とは歌舞伎の発声にヒントを得た母音をはっきり歌う日本語特有の唱法です。富澤先生は素人さんを教える天才です。

因みに鎌倉の「日本語で歌う第九」は12月16日(日)午後3時、鎌倉芸術館で演奏されます。オケは現田茂夫指揮神奈川フィルです。

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2007年8月 5日 (日)

エルガーのチェロ協奏曲

会社がかわって何かと忙しく、ブログの更新もままなりません。久しぶりの書きこみです。

先月28日に新日フィルの定期エルガーのチェロ協奏曲を聴きました。エルガーはあのイギリス第二の国歌といわれる「威風堂々」で有名ですが、このチェロ協奏曲も大変愛されています。ついでに、私が属している某合唱団がサントリーホールの改装?ガラコンサートでこの威風堂々を歌うことになっています。BBCのプロムスみたいなのかなあ?

さて、チェロ協奏曲がなぜ愛聴されているかというと、その哀愁をたたえたしみじみとした味わいがなんともいえないこと、そして夭逝したかのジャクリーヌ・デュ・プレの名演奏が語り継がれていることがあります。初演時に女性チェリストが弾いて成功を収めたとのことですが、デユプレの名演以来この曲は女性が弾くとのジンクスが出来ているようです。本当に心の奥底から揺さぶられるような憂愁に富んだ名曲です。

Solgabetta_2 今回期待していたのは、チェリストがソル・ガペッタという女性であること。この曲は女性ソリストに限りますから(笑)。舞台に出てきたのは20台半ばの小柄なお嬢様でした。豪快というかスポーティーにチェロを弾きます。いかにも現代の女性といった感じ。ですから、エルガーの哀愁とか寂寥感はあまり感じさせないのですが、やっぱり曲の魅力なんでしょうか胸に迫るものがあります。特に、2楽章アタマでピチカートのアルペッジョが出るところは鳥肌が立ちました。おかしなたとえかもしれませんが、昔からこの部分は琵琶法師が琵琶をさびしくかき鳴らすように聴こえます。絶妙の間があって、エルガーは邦楽に親しみがあったのではないかとさえ思います。

アンコールがヴァスクスという作曲家の「チェロのための本」という曲。開放弦を多用したりして蚊の鳴くような音に始まる現代音楽ですが、これがまた東洋的な色彩に彩られている素敵な曲で収穫でした。途中女声ソロが入ってくるのですが、ガベッタ本人が歌っているのか、録音なのかちょっと判別がつきませんが大変美しい曲でした。

ついでに当日のほかの曲を紹介すると、最初が新日本プィル委嘱作品でジャノウという女性作曲家の「聴け、神秘なる季節へと誘惑する風を」。もちろん現代音楽ですが作風はマーラー~ショスタコーヴィチの延長線上にあるような古風?なもの。聴きやすく眠くなりませんでした(笑)。最後は、ベートーヴェンの第四交響曲。シューマンが「二人の北欧神話の巨人(英雄と運命)の間に挟まれたギリシャの乙女」と評したあれです。管のソロの美しさや弦の切れ込みが鮮烈な曲で、僕も大好き。携帯の着メロにしているくらいです。アルミンクの指揮はメリハリが利いた鮮やかなもので期待にたがわぬ名演でした。

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