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2007年6月17日 (日)

中欧ツアー:アールヌーボー:ウィーン編

今回はアールヌーボーのウィーン編です。ウィーンはアールヌーボー=世紀末美術のメッカですが、ドイツ語圏ではユーゲントシュティールと呼ばれています。

20070429_dscf4354_3 ウィーンは15年ほど前に初めてのヨーロッパ旅行で訪れたことがあって、意識して世紀末美術を見るようにしましたが、今回はほとんど接する機会がありませんでした。ウィーン在住の友人と再会して、美術史美術館とオペラを見る目的があったからです。美術史美術館はルネサンスからバロック時代の名画の数々を収集していることで有名で、ルーブル、プラドと並んでヨーロッパ三大美術館の一つといわれます。

20070429_dscf4359_2 でも、ここにはユーゲントシュティールの作品もあるのです。ハプスブルク帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフが帝国の威信をかけて建造したもので、様式は新古典主義ですが世紀末の遺産です。そして、美術館の大階段室には、ユーゲントシュティールの巨匠クリムトの壁画があります。エジプトとギリシャの女神を題材にした作品で、若描きなので写実的かつ官能的ですが、人物の衣装などにはクリムトの特徴である装飾的な文様が描かれていて、確りと自己主張しています。

20070430_dscf4389_1 それにしても、なんと壮麗な建物でしょうか。美術館の二階にはカフェ「ゲルストナー」があります。ウィーンの老舗カフェですが、こんな素晴らしい空間でお茶をいただけるなんて、本当に贅沢この上ありません。ウィーンの友人と記念撮影。

20070429_dscf4376_2 肝心の絵画を忘れてはいけません。でも、名画が多すぎるのです。有名なのは北方ルネサンス(フランドル)の巨匠ブリューゲルのコレクションです。本家のオランダより収蔵作品が多く、ハプスブルクの絶大な権力を感じさせます。写真は「雪中の狩人」。

20070430_dscf4382_1 日本人に人気の高いフェルメールもあります。「画家のアトリエ」は何年か前に日本にもきました。こんな名画を背景にして写真をバチバチ写せるのですよ。日本では考えられません。

20070429_dscf4380_1 写真は館内の様子。奥に見える大きな絵はルーベンスの「聖フランチェスコ・ザビエルの奇蹟」。日曜の午後でもこんなに空いています。日本では海外の作品が来るとそれこそ芋を洗うような混雑振り。常設展でも休日はかなり混んでいます。絵を観にきたのか、人を見にきたのかわからないありまさですね。

20070429_dscf4349 おまけに、国立図書館(プンクザール)です。「世界で最も美しい図書館」といわれています。昨年のNHKの番組「毎日モーツァルト」で紹介されて、ぜひ行ってみたいところでした。建物は18世紀前半に建てられ、宮廷の書庫として使われていたものを国立図書館に模様替えしたそうです。うっとりするほどの美しさです。

20070429_dscf4342 壁一面に膨大な蔵書が収められている様子はまさに圧巻の一言です。ここは私たちのような観光客は少なく、穴場中の穴場。はるかにハプスブルクの栄光に思いをはせることが出来ました。

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